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【堺市】魅力的すぎる 「堺親善大使」たち沢口靖子さん、黒谷友香さん、片岡愛之助さんも(産経新聞)

堺市には「堺名誉大使」とは別に「堺親善大使」がいる。前者が主に市のアドバイザーなら後者はいろんな舞台で堺市の魅力を発信する《実践者》だ。その中に女優の沢口靖子さん(59)、同じく女優やモデルで活躍している黒谷友香さん(49)がいる。2人は堺の町でどんな少女時代をすごしたのだろう。それを知るために堺市の市長公室広報戦略部を訪ねた。

「沢口靖子伝説」

沢口靖子さんは筆者が最も好きな女優さんだ。平成11年からテレビ朝日系で放送されている『科捜研の女』。沈着冷静な法医研究員・榊マリコは沢口さんのはまり役。

訪ねた広報戦略推進課の内山雅雄課長(46)は「以前、市役所にお仕事で来られた沢口さんをお見掛けしたことがあるのですが、遠くからでも分かるほど輝いておられました」という。

沢口さんが最初に住んだのは堺市西区。西区は大阪湾が近く、最寄り駅は南海本線なら明治40年に建てられ「私鉄最古の駅舎」といわれる旧駅舎がある浜寺公園駅。

JR阪和線ならば鳳駅。こちらは日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が亡くなり、白鳥と化して降り立った場として伝えられる「大鳥神社」が近い。平岡小時代の沢口さんはバスケットボールに似た競技「ポートボール」に夢中の女の子だった。

「地域のチームに入って毎週日曜日に練習に行っていました」(堺市ホームページ=HP=から)

ポートボールは堺が《発祥の地》。1970年代に堺市こども会育成協議会が「女子指定球技」に認定したという。これには「えっ、そうなんですか?」と沢口さんも驚いていたという。

平岡小から上野芝中に進学。2年生のときに泉北ニュータウンに引っ越し。赤坂台中に転校した。そして大阪府立泉陽高校へ進学。ここで数々の《伝説》が生まれるのである。

泉陽高の前身は明治時代の「堺女学校」で、歌人・与謝野晶子も通った名門女学校。「セーラー服に憧れて…。塾にも通って猛勉強しました」(堺市HP)。当時はもちろん男女共学だ。

入学すると瞬く間に「泉陽にすごい美人がいる」との噂が広まった。毎朝、泉北ニュータウンから南海高野線堺東駅まで通う電車には、沢口さんをひと目見ようといろんな高校の男子生徒が乗り込み《沢口靖子専用車両》と呼ばれていた。

泉陽高にはファンクラブが作られた。また、校門の前には毎朝、他校の男子生徒がズラリと並んで沢口さんを出迎えたという。その男子生徒は自分たちを《沢口靖子親衛隊》と呼んだ―といわれている。

「でも、沢口さんご本人はそんなことを全く知らなかったそうです」と内山課長。沢口さんは高校のテニス部時代の思い出をこう語っている。

「学校から堺東駅へ帰る途中にパン屋さんがあって、よく仲間と50円のアイスクリームを食べました。試合に勝った日は自分へのご褒美に100円のアイスを奮発しました」(堺市HP)

部活帰りの寄り道は沢口さんにとって小さな楽しみ。わかるなぁ。

さわぐち・やすこ 本名も同じ。高校卒業後は奈良教育大へ進学するつもりだったが、昭和59年、友人が応募した第1回「東宝シンデレラ」で3万1653人の中からグランプリに選ばれて芸能界入り。同年の映画『刑事物語3潮騒の詩』で女優デビュー。同年の東宝映画『ゴジラ』で第9回日本アカデミー賞新人俳優賞。60年にNHK連続テレビ小説『澪つくし』でヒロインを演じた。

同郷結んだ縁で飛躍

モデルで女優の黒谷友香さんは堺市北区の出身。北区は堺市で最も人口の多いところ。

南海電鉄高野線の中百舌鳥駅、大阪メトロ御堂筋線の新金岡駅がある。「金岡公園」や約200種32万本の樹木が生い茂る「大泉緑地」、ふとん太鼓で有名な月見祭が行われる「百舌鳥八幡宮」がある。

「子供会のポートボール部に入って、6年生までやっていました。練習は金岡公園体育館でした」(堺市HPから)。なんと、黒谷さんも《ポートボール少女》だったとは! さすが発祥の地である。地元の中学から大阪市内の高校へ進学。バンドを組んでギターを弾いていた。

「そのころからモデルの世界に憧れたんです」(堺市HP)

17歳のある日、黒谷さんは10代少女向け月刊ファッション誌『mc Sister』(エムシーシスター、婦人画報社)の専属モデルのオーディションに応募し合格した。

短大1年の時の平成7年、プロボクサー、辰吉丈一郎のインタビューなどをもとにしたドキュメンタリー映画『BOXER JOE』のヒロイン役で女優デビューした。「大阪弁を話せる人が欲しかったみたいです」(堺市HP)。同映画の監督・阪本順治氏も堺市出身。《堺》が結びつけた縁だった。

くろたに・ともか 本名も同じ。これまで多くのテレビドラマに出演。刑事役や捜査官など凜々(りり)しい役が多い。平成25年には映画『利休にたずねよ』に出演。細川ガラシャを演じた。

「べらぼう」ヒロインも出身

「親善大使」ではないが、堺出身の女優が他にもたくさんいる。その一人が昨年1月にフジテレビ系で放映された『大奥』で主役を演じた小芝風花さん(27)。現在はNHK大河ドラマ『べらぼう』で花魁、瀬川を演じブレーク中。

堺市堺区浅香山で生まれた。浅香山小3年生のとき、2006年のトリノ冬季五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケートの荒川静香さんに憧れ「臨海フィギュアスケートクラブ」(大阪府立臨海スポーツセンター)に入会。五輪を目指した。

浅香山中2年時の平成23(2011)年、全日本フィギュアスケートノービス選手権大会で優勝したが、同年、オスカープロモーションの「ガールズオーディション」を受け、3万5千人の中からグランプリを受賞し上京。都内の中学校、高校に通いながら女優の道を歩んだ。(田所龍一)

産経新聞

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