大阪府岸和田市議会の予算委員会は17日、市長不在で編成された市の2025年度一般会計当初骨格予算案を反対多数で否決した。市議会解散や2度の不信任決議を受けた市長の失職と市政を巡る混乱は予算編成の時期まで長引き、骨格予算案の否決で混乱に拍車がかかる。反対した議員は「新しい市長が選挙の公約を反映させた本格予算を編成すべきだ」などを理由に挙げた。骨格予算案は21日の本会議で否決される見通しで、市は暫定予算案を編成することになりそうだ。
市は総額944億3600万円の一般会計当初予算案を発表した後に市長が失職したため、撤回して編成作業をやり直し、義務的な経費を中心とする骨格予算案を議会に提案した。当初予算案の1・8%減の927億1970万円で、一部公共施設の照明のLED化や新庁舎建設の基金積み立て、桜台・光明認定こども園整備、市道整備などの経費を削減した。
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