堺市は、百舌鳥川改修事業計画の変更案等の検討を行い、一部区間を対象とし詳細検討を行うため「百舌鳥川改修計画変更に係る調査検討」の一般競争入札を実施する。参加申請を25日まで受け付け、参加資格結果を28日に通知、入札書を3月6~7日まで受け付け、3月11日開札。
参加資格は▽事前審査要件=同市入札参加資格の業務委託・役務の提供のうち、業種及び種目「調査研究・計画策定064090その他計画策定等」の登録▽事後審査要件=(1)14年度以降に国又は地方公共団体において、二級水系における河道計画の作成及び河道改修の基本検討に関する業務の元請履行実績(2)技術士法の規定による建設部門「河川、砂防及び海岸・海洋」に登録又は建設コンサルタンツ協会が認定するRCCMの登録技術部門「河川、砂防及び海岸・海洋」の登録を受けている管理技術者及び照査技術者を配置―など。
19年度に作成した堺市北区中百舌鳥町、他に存する準用河川百舌鳥川の改修事業計画(L約2㎞)について、現場条件の変化を踏まえ、実現性のある変更案を過年度成果を基に検討し、関係機関協議を行うための資料を作成して変更手続きを支援する。また、変更案に基づいて詳細検討を要する区間や課題を抽出し、それらについて基本的な検討を行い、河川改修工事に必要となる詳細検討を約250m区間において実施し、発注図面や数量計算書等を作成する。
内容は▼改修計画変更検討=①検討準備(業務計画書を作成)②資料収集・整理(文献調査、資料収集整理)③現地踏査(貸与資料を基に現地踏査を行い、現況施設の状況、河川の状況、河道特性、地形、地質、近接構造物及び周辺土地利用状況等を把握し、あわせて施工性の観点から有効に活用できる工事用道路、仮排水路、施工ヤード等の施工の観点から現地状況を把握し整理)④改修計画変更案検討(計画変更の基本方針を検討し、河道計画に必要となる下流端水位、計画河道の粗度係数を護岸被覆工の低減効果を精査のうえ決定。計画平面形状、計画高水位、計画縦断形状、計画横断形状について、現計画と比較できる3案程度を選出し、施工性、経済性等を総合的に比較し、最適案を定める。落差工の位置及び高さも水理的に検討し、計画平面形状、縦断形状、横断形状の妥当性を水理計算によって検討。別途計画されている都市計画道路南花田鳳西町線との交差部は監督員協議の上で検討)⑤概算工事費の算定⑥関係機関協議資料作成▼基本検討=①現地踏査(改修計画変更検討の現地踏査の際にあわせて行う)②基本検討(対象範囲の区間毎に主要課題を抽出して整理し、それらの実現性のある解決方法について基本検討を行い、各々代表的な断面や箇所ごとに基本検討の結果を反映させた一般構造図を作成)▼詳細検討=①工法検討(詳細に必要な設計計算を行い、設計図を作成)。(1)基礎工(現地の状況、耐震性、経年変化の調査結果を考慮し、安全で施工性、経済性等に優れた護岸基礎工法を必要に応じて3案程度提案し、詳細な検討を行う)(2)護岸被覆工(現地の状況を考慮して安全で施工性、経済性等に優れた護岸被覆工法を必要に応じて3案程度提案し、詳細な検討を行う)(3)既存橋梁部(河川断面の拡幅に伴い改修が必要となる橋梁部(径間長約3m、桁下高約2m、2か所)について、詳細な検討を行う(4)付帯施設(その他施設)(河川改修に伴う影響構造物の内、小規模施設(管渠、用排水施設等)及び取付道路等の背景、現状等を調べ改修方針の詳細な検討を行う)②施工計画(貸与資料及びその後の新条件に基づき、当該工事で必要となる護岸改修及びそれに伴う仮設工の構造・撤去等の順序と施工方法、工事機械の進入路等を検討し、最適な施工計画案を策定(主要な内容は施工条件、施工方法、土工計画、工程計画、動態観測の方法(計測が必要な場合)、工事機械・仮設備とその配置、環境保全対策、安全対策、その他必要に応じて監督員が指示したもの)③仮設計画(施工計画により必要となる仮設構造物(仮橋、仮締切、仮排水路、仮設ヤード、工事用道路及び山留工等)の規模、構造諸元を近接構造物への影響も考慮して、水理計算、安定計算及び構造計算により決定し、仮設計画を策定)④図面作成⑤数量計算⑥照査⑦総合検討⑧報告書作成⑨関係機関打合せ協議。履行期間11月30日まで。場所=東区白鷺町、他(準用河川百舌鳥川)。
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