大阪府岸和田市は10日、令和7年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度比8・9%増の944億3600万円を計上し、当初予算としては過去最高額となった。永野耕平市長は17日開会の市議会で不信任案が可決され、失職となる公算が大きいが、「行財政改革などやらないといけない」として審議に理解を求めた。
当初予算案は、子育てや経済・交流の活発化、都市課題の解決などを重点施策に掲げた。4月に開幕する2025年大阪・関西万博関連の予算も計上している。
永野氏は「例年と変わらないプロセスで(予算を)編成した」と説明。近く市長選が実施される可能性が高まりつつも、新規事業などを取り置いた骨格予算とした場合、「6月に改めて予算を編成する必要が生じる」として、空白は好ましくないとの考えを示した。
その上で「この予算案は職員が一生懸命に考えて編成した。審議のうえで可決していただければありがたい」と市議会側に求めた。
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