大阪府熊取町で、ブルーベリーを町の特産品として定着させ地域活性化に繋げることを目指して活動をしているNPO法人グリーンパーク熊取を訪問し、お話を伺いました。(令和7年7月)※一部画像は、NPO法人グリーンパーク熊取HPより引用
NPO法人グリーンパーク熊取は、町の南部にある野外活動ふれあい広場を拠点に、「自然環境の保全」と「子どもの健全育成」を目標に20年以上前から活動をされています。
日々の里山保全活動の傍ら、小中学生を対象にした里山体験や間伐体験のほか、年間を通して、野鳥や野草、水辺の生き物などの観察会や間伐材を利用したクラフト作り、菊の育成体験、川たんけんなど多様なイベントを開催しています。
令和元年度には、熊取町の支援を受け、野外活動ふれあい広場前の遊休農地を活用した、ブルーベリー農園「和田山Berry Park」を開園しました。
農園の開園は、熊取町が新たなブランド創造により、まちの活性化に繋がる起爆剤としての期待を込め、ブルーベリー栽培プロジェクトを計画し、そのまちづくりへの熱い想いにNPO法人グリーンパーク熊取が呼応するかたちで実現したものです。
現在、農園は3か所あり、第1・2農園では、十数品種を露地栽培し、第3農園では、三十品種以上を養液ポットで栽培しています。
毎年、7月上旬から8月上旬にブリーベリー狩りを開催しており、今年は、7月5日(土曜日)から開園しています。
園内はすべてバリアフリー整備され、車椅子や高齢者の方にも利用しやすくなっています。
食べ放題で、たくさんの種類のブルーベリーを楽しめるだけでなく、お土産パックも持ち帰ることができます。
また、直売用のパック詰め商品も用意されており、ブルーベリー狩りをしない方も採れたてを味わうことができます。
野外活動ふれあい広場には、バーベキュー設備やピザ窯(要予約)、キャンプ場が整備されており、ブルーベリー狩りとあわせて楽しむことができます。
また、ブルーベリーを使った加工品(ジャムやコンポート)も販売しています。
令和6年度からは、本格的にブルーベリーの出荷も始め、ブルーベリーを活用した商品として、地域の洋菓子店などでは、クッキーやケーキ、ジェラートが販売されており、オンラインショップでは、ビールなどが販売されています。
NPO法人グリーンパーク熊取では、地域の大学や専門学校と連携し、出張ブルーベリー狩りやお菓子の開発なども行っています。
今後は、安定的な収益が得られるよう、農園の拡充と販路拡大に向け、栽培本数を増やし、新たな就農や雇用の創出、遊休農地対策のモデル事例となるよう活動を続けていかれるとのことでした。
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