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【堺市】オークワが都市型の新フォーマットを出店! 「堺市駅前店」開店日レポート(ダイヤモンド・チェーンストア)

オークワ(和歌山県)は8月30日、大阪府堺市に「オークワ堺市駅前店」(以下、堺市駅前店)をオープンした。JR阪和線「堺市」駅から徒歩4分という好立地に開業した同店は、都市型フォーマットの1号店に位置づけられる。オークワが新フォーマットに挑むねらいとは──。

22年ぶりの堺市への出店は「都市型小型店」に

 堺市駅前店は、JR阪和線「堺市」駅から徒歩4分の場所にある。オークワが堺市に出店するのは03年開業の「オークワ 堺美原店」以来22年ぶりだ。

 周辺は競争が厳しく、半径1km圏に「イズミヤSC阪和堺」「業務スーパー JR堺市駅店」「サンディ 堺市駅前店」「スーパーはやし堺市駅前店」などが集積する。

 オークワによれば商圏とする2km圏内には約1万9000世帯/約4万5000人が居住している。また、最寄りのJR阪和線「堺市」駅は1日約2万4000人が乗降し、通勤・通学客の来店も見込める。そのため、簡便商品を充実させるとともに、夕方以降はできたての即食商品を展開することで、集客をねらう。

 特筆すべきは同店がオークワ初の「都市型フォーマット」に位置づけられるという点だ。これまで同社は売場面積約700~1000坪の大型店の展開で売上規模を拡大してきたが、堺市駅前店は約460坪と小ぶり。オークワの大桑弘嗣社長は「堺市駅前店が成功すれば、都市部への小型店出店が現実味を帯びてくる」と力を込めた。

小型店に初めてインストアベーカリーを設置

 堺市駅前店は食品を中心に扱う「スーパー・スーパーマーケット」フォーマットとなる。売上高構成比は食品が97%、うち50%強が生鮮3品になる計画だ。

 堺市駅前店でもっとも特徴的なのがインストアベーカリーだ。これまでオークワは売場面積700坪クラスの店舗でのみインストアベーカリーを展開してきた。しかし、「既存店ではインストアベーカリーを目的に来店するお客さまが非常に多く、小型店でもインストアベーカリーを設置すれば客数上昇に寄与すると考えられる」(ベーカリー担当者)として、400坪クラスの店舗で初めてインストアベーカリーを設置した

 インストアベーカリーでは店内で粉の段階から製造するいわゆるスクラッチ製法の商品をメーンに販売する。取材時は「直焼きベーコンエピ」(200円:以下税別)や「プチフランス8個」(278円)、「ホテル食パン1/2」(280円)などを販売していた。

また、もっちりとした食感で既存店で人気の「べーぐる(クワトロチーズ)」(320円)や「紅茶とりんごのべーぐる」(260円)などのベーグルを並べており、開店初日は飛ぶように売れていた。

 このほか、堺市駅前店では都市型フォーマット1号店ならではの商品政策を多数取り入れている。詳報は近日、雑誌「ダイヤモンド・チェーンストア」および「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」でお届けする。

(店舗情報)
開店日 2025年8月30日
所在地 大阪府堺市堺区田出井町2-19
営業時間 9:00~22:00
店長 岡本大輔
売場面積 1503㎡(約454坪)
年商目標 初年度17億円
駐車台数 123台

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