南海電気鉄道は、2026年度の鉄道事業設備投資計画を公表しました。「NANKAIグループ中期経営計画2025―2027」の2年目に位置づけられる今年度は、総額340億円を投じて「輸送基盤の強化」と「サービスの高度化」を軸にした安全対策や駅施設の刷新を進めます。
主な投資項目には、堺市内で進行中の南海本線・高野線の連続立体交差(高架化)事業をはじめ、中百舌鳥(なかもず)駅へのホームドア設置完了、各駅のホーム上屋(屋根)や待合室の改修、高架橋柱の耐震補強などが盛り込まれています。
◆ 主な事業内容と詳細
1. 駅ホームの安全対策・施設更新
- ホームドア設置: 中百舌鳥駅1番線において、ホームドアの設置工事を完了させる予定です。
- ホーム屋根(上屋)の改修: 岸里玉出駅(ホーム上屋鉄骨塗装・3期工事)のほか、貝塚駅、中百舌鳥駅、河内長野駅、林間田園都市駅、極楽橋駅、八幡前駅の各駅で屋根の改修工事を実施します。
- 待合室の改修: 金剛駅(上りホーム)、堺駅(上下ホーム)などの待合室をリニューアルします。
2. 連続立体交差事業(高架化)の推進
- 南海本線(堺市内): 高架橋工事を継続し、諏訪ノ森駅〜浜寺公園駅間では道路をまたぐ「架道橋部」の工事に着手します。施工はJV(共同企業体)により1〜6工区に分けて展開されます(鴻池組、奥村組、南海辰村建設、大林組、錢高組などが参画)。
- 高野線(堺市内): 将来の高架化の支障となる堺東駅留置線の代替設備(渡り線)新設工事を南海辰村建設の施工で実施。設計業務は中央復建コンサルタンツが進めます。
3. 耐震補強および防災対策の強化
- 耐震補強工事: 難波駅〜新今宮駅間、泉佐野駅〜りんくうタウン駅間などの高架橋柱の補強を行います。また、2025年度から継続している住ノ江検車区および鳥取ノ荘変電所の耐震補強(施工:南海辰村建設)も進めます。
- 斜面崩壊対策: 豪雨による土砂災害等を防ぐため、千代田駅〜河内長野駅間で法面の補強工事を実施します。





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