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「青い衝撃」夢の15分…展示飛行の招致活動続けた女子大学生、万博で6年越し満面の笑み(読売新聞)

 大阪・関西万博の会場上空で12日、開幕日に悪天候で中止となった「ブルーインパルス」の展示飛行が実現した。招致活動を続けてきた若者たちは「みんなが同じ空を見上げ、会場が一つになった」と声を弾ませた。

 飛行隊は関西空港を離陸し、通天閣や大阪城、太陽の塔など大阪府内の名所の上空を通過。万博会場で展示飛行を実施した。

 泉佐野市の大学2年の女子学生(20)らは、大屋根リング上で展示飛行を観覧。6機が会場上空を何度も旋回し、白色のスモークでハートマークなどを描くたび、万歳をして喜んだり、時折涙ぐんだりしながら、約15分間の華麗な空中ショーを見守った。

 女子学生は、航空や宇宙について学びながら交流する「関西航空少年団」のメンバー。有川ひろさんの小説「空飛ぶ広報室」を読んでファンになり、2019年、泉佐野市議会のこども議会で「飛行隊を招いて地域を盛り上げよう」と訴えた。その後も、仲間と要望活動などを続け、万博での招致を求めるビラ配りも行ってきた。

 開幕日の4月13日には、万博会場で飛行を待ったが、悪天候で取りやめになった。3か月たったこの日、ついに夢がかない、「あっという間の15分。一生忘れられない日になった」と満面の笑みを浮かべた。

 飛行隊の江尻卓隊長は関空に戻って記者団の取材に応じ、「天候がよく、計画通りに飛行できた。応援してくれる人たちも見え、前回飛行できなかった悔しさを晴らせた」と話した。

読売新聞

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