ことし4月に39人が搬送される火災のあった大阪・泉大津市の府営住宅の住人が参加して、避難の方法などを学ぶ訓練が行われました。
ことし4月19日、泉大津市の14階建ての府営住宅で起こった火災では39人が病院に搬送され、消防によりますとこのうち半数以上の21人が60歳以上でした。
府営住宅の自治会では、改めて高齢者の避難の方法などを確認する必要があるとして、6日、訓練を行い、火災のあった建物の住人に加え、同じ敷地に暮らす人など70人余りが参加しました。
はじめに消防の担当者が正しい避難方法を説明し、▼逃げる際になるべく煙の少ない階段を選ぶことや、▼火の広がりを防ぐために玄関の扉を閉めておくこと、▼自力で逃げるのが難しい人はベランダに出て助けを待つことなど具体的な行動について紹介しました。
このあと参加者たちは消火器の使い方についても学び、消火剤の代わりに水を入れた消火器を使い、出火場所に見立てたパネルに向かって噴射していました。
参加した80代の女性は「火災があったときは煙がすごくて避難が難しかった。きょう学んだとおり、煙のない方向に逃げたり、ベランダで助けを待ったりするようにしたい」と話していました。
泉大津市消防本部の辻山順治 署長は「避難の方法を改めて見直してもらうと同時に、日頃から避難経路に障害となる物を置かないことなども意識してほしい」と話していました。
この記事へのトラックバックはありません。