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【泉大津市】15日投票の泉大津市長選 現職・南出氏と新顔・立花氏、街頭で訴え(朝日新聞)

 大阪府泉大津市長選は15日、投開票される。3選をめざす無所属現職の南出賢一氏(44)と、諸派新顔で政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)の2人が立候補している。投票は15日午前7時~午後8時、市内20カ所で。午後9時から市立総合体育館で開票される。7日現在の選挙人名簿登録者数は6万1027人。

 南出氏は8日の告示後、市内各所での街頭演説や個人演説会で支持を訴えている。

 南出氏は、財政改革や市立病院の経営改革などの2期8年の実績を強調し、中学校給食の自校調理化、南海電鉄大津駅での特急停車の実現、街中でのフルーツの木の植樹などの公約を掲げる。

 市長選では前々回に再選をめざす現職を、前回は共産党推薦候補を破ったが、今回の相手候補は知名度のある政治団体の党首。陣営幹部は「相手の批判を一切しない選挙運動に徹し、8年間の実績や次の任期で実現したい公約を粛々と訴えている」と言う。

 立花氏は泉大津駅など南海電鉄の駅前を中心に街頭演説を続けている。公約として、住民票の写しの発行手数料やごみ袋の無料化、新型コロナワクチン接種料無償化などを掲げる。

 街頭演説では、先月投開票された兵庫県知事選や、同県庁の内部告発問題をめぐる主張もしている。立候補の動機については、「急に選挙に出るって言い出したのは、メディアの問題なんですよね」「どれぐらいメディアが報道するのか、立花の悪口を書くのか、何もしないのかみたいなことを、ただちに確かめたかった」と説明している。

商店街の活性化にも言及

 市長選では、商店街についても取り上げられている。南出氏は商店街と連携した周辺地域の活性化を掲げ、立花氏はユーチューバーらの店を誘致し、その製品をふるさと納税の返礼品にして寄付額を増やすと訴えている。

 立花氏が誘致先として取り上げた泉大津中央商店街は泉大津駅の近くにある。戦後、60店近くが軒を連ねたが、昭和と平成の2度の大火事で店が焼失し、規模が縮小。後継者難による廃業も相次ぎ、今では青果店や書店、飲食店など12店に減った。

 そこで、店主や地域住民らが街の活性化をめざし、10月から5カ年計画案を練っている。年明けにも市や地元商工会議所に計画書を渡し、支援を求めるという。

 店主の一人は「商店街の担い手はしっかりとここに根を張り、地域全体を元気にする活動に積極的に参加してもらう必要がある」と話し、選挙の行方を見つめている。

期日前投票4日間の合計は前回より増加

 泉大津市選挙管理委員会のまとめによると、今回の市長選の期日前投票の投票者数は、12日までの4日間の合計が4178人。2020年の前回市長選の同じ期間と比べ、1・5倍に増えた。

 前回は16年の前々回同期比の1・3倍だった。市選管の担当者は「期日前投票の投票者数は選挙をするたびに増える傾向にある」と話す。

 今回の期日前投票は14日まで受け付けている。これまでの投票者数を日別で見ると、9日761人、10日989人、11日1174人、12日1254人。前回、前々回と同様に、投票日が近づくにつれて増える傾向を示している。

朝日新聞

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