大阪府堺市は、老朽化が進む「中央図書館」の再整備に向け、市立図書館全館をバックアップする「センター機能」と、利用者に直接サービスを提供する「パブリックサービス機能」を2つに分離して建て替える方針を固めました。2026年(令和8年)11月までに「(仮称)中央図書館パブリックサービス機能基本構想案」をとりまとめ、パブリックコメントを実施した上で今年度内の策定を目指します。
現在の大仙公園内にある中央図書館は1971年に開館し、現時点で55年が経過。建物の老朽化やバリアフリー対応の遅れ、閲覧・書庫スペースの不足、交通利便性の低さなどが課題となっていました。市はこれらを解消するため、2025年12月に策定した「中央図書館再整備に向けた基本的な考え方」に基づき、最も効率的とされる「機能・役割の分離案」を最良として検討を進めています。
1. 今後の策定・検討スケジュール
2026年度(令和8年度)中に基本構想を策定し、翌2027年度から本格的な計画策定へ移行する予定です。
- 2026年11月まで: (仮称)中央図書館パブリックサービス機能基本構想案のとりまとめ、およびパブリックコメントの実施
- 2026年度内(~2027年3月): 基本構想の策定
- 2027年度(令和9年度): 基本計画の策定に向けた検討開始(予定)
今後は市民、専門家、関係部局等からの意見聴取を行い、具体的な再整備候補地の選定を進めていきます。
2. 2つの機能と配置予定エリア
新しい中央図書館は、その役割に応じて以下の2つのエリアに分離して再整備される計画です。
① 中央図書館センター機能(バックヤード)
- 配置予定エリア: 大仙公園周辺エリア
- 主な役割・機能: 資料の選定・収集、書庫機能、貴重資料の保存、全館の物流ネットワーク管理、広報、システム運営、人材育成など。
- 配置の狙い: 都心部における土地確保の難しさや取得コストを抑え、十分な資料保存スペースと物流拠点を確保します。また、貴重資料の保存をめぐり、同じく大仙公園周辺で計画されている「(仮称)堺ミュージアム」や「公文書館」との複合化の可能性についても検討されます。
② 中央図書館パブリックサービス機能(地域の知の拠点)
- 配置予定エリア: 交通利便性の良い「都心部」
- 主な役割・機能: 図書の貸出・返却、レファレンス(調べ物相談)など、利用者向けの直接的なサービス。
- 配置の狙い: アクセスの良い都心部に配置し、バリアフリーや適切なゾーニングに配慮した快適な空間を確保することで、市民の利用機会を大幅に促進します。
3. 現在の施設概要(参考)
- 所在地: 堺市堺区大仙町(大阪府立大学農学部跡地・大仙公園内)
- 規模: 2階建・延床面積 4,634.92㎡
- 1階: こども室(154.81㎡)
- 2階: 一般閲覧室(915.39㎡)
- 地下: 書庫(1,076.77㎡)







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