泉大津市は2月27日、東洋ライス株式会社と連携し、米を長期保管して価値向上を目指す「泉大津市熟成米プロジェクト」の実証実験を開始した。報道発表会では“熟成保管庫”も披露され、最大5年間の段階的保管による品質・食味の検証を進める方針が示された。
近年、米の需給不安や価格高騰が続く中、同市は「時間が経つと品質が落ちる」という“古米の概念”そのものを問い直す。東洋ライスが保有する熟成保管技術を活用し、適切な環境管理で長期保管しても品質維持、さらには味や価値向上の可能性を検証する。
泉大津市はこれまで、生産地自治体と連携したダイレクトサプライチェーンの構築や、学校給食向け有機・特別栽培米の安定調達に取り組んできた。今回の実証は、生産・保管・活用を一体で捉え直す新モデルの構築が狙い。将来的には備蓄米としての活用や、学校給食、ふるさと納税返礼品への展開も視野に入れる。
消費地自治体が主体となり、食料安定供給の仕組みを再設計する試みとして、全国への波及が注目される。







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