堺市が進めている、自動運転などの先進技術を活用した「SMI都心ライン」実証実験について、2026年2月3日、自動運転バスが走行実証中にバス停の仮設プラットホームと接触する事故が発生しました。
この事故を受け、市は原因が究明されるまで自動運転バスの運行および乗車予約の受付を中止すると発表しました。運行再開の時期については、改めて周知される予定です。
堺都心の移動を支える「SMI都心ライン」とは
SMI都心ラインは、堺駅と堺東駅を結ぶ大小路筋を走行する自動運転バス路線で、高頻度運行を維持しながら、安全性・快適性・利便性の向上をめざす取り組みです。
高齢者や障害のある人、ベビーカー利用者など、誰もが移動しやすいバリアフリーな公共交通の実現を目的としています。
実証実験の主な内容
今回の実証実験では、将来的な自動運転レベル4の実現を見据え、次のような検証が行われていました。
- 自動運転車両の走行実証(現段階はレベル2・運転士同乗)
- 信号や路側センサーと連携する路車協調・信号協調システム
- 停留所への正確な停車(正着)と段差を抑えたバリアフリー乗降
- 遠隔監視による将来の無人運行体制の検討
- バス停周辺での休憩スペース設置やデジタルサイネージによる情報発信
実験車両には、中国BYD製の電動バス「BYD J6」が使用されています。
無料・予約制の乗車体験も実施予定だった
事故が発生するまで、SMI都心ラインでは平日限定・無料・事前予約制での乗車体験が行われていました。
ただし現在は、すべての便が運休となっています。
今後の注目点
自動運転バスは、運転士不足や高齢化が進む中で、地域公共交通を支える切り札として期待されています。一方で、安全性の確保は最優先課題です。
今回の事故を踏まえ、堺市がどのような検証結果を示し、運行再開に向けてどのような改善策を講じるのかが注目されます。







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