神社や寺院で授与されるお守りが、いま大きく姿を変えている。布袋入りの長方形が定番だったが、近年は素材や形状、デザインが多様化。泉州地域でも、その“進化形”が注目を集めている。
堺市西区の大鳥大社で授与されているのが、透明なアクリル板を用いた「先が見通せる御守」だ。ホログラム加工が施され、光にかざすと草花の絵柄が虹色に輝く。バッグに付けて楽しむ参拝客も多く、写真を撮る姿が境内で目立つ。
このお守りは、新型コロナウイルス禍で先行きの見えない不安が広がる中、「明るい見通し」を届けたいとの思いから考案された。透明な素材と願意を掛け合わせた発想がSNSで話題となり、若者だけでなく、台湾や香港など海外からの参拝客も増加。現在は1日平均およそ1000個が授与されているという。
神社側は「これまで接点の少なかった層が、ファッション感覚でお守りに触れ、神社に関心を持つきっかけになっている」と手応えを語る。
全国に目を向けると、レース素材を使った縁結び守や、写真を撮って“完成させる”木製カード型のお守りなど、個性的な授与品が各地で登場している。背景には、参拝客減少への危機感や、ライフスタイルの変化があると専門家は指摘する。
「願いをかなえるもの」から、「身につけ、楽しみ、集めるもの」へ。
お守りは今、伝統を大切にしながらも、新たな役割を担い始めている。






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