― 集中豪雨に備え、下水道機能の強化を進める ―
堺市は、浸水被害の解消を重点的に進める地域対策の一環として、「石津雨水ポンプ場(仮称)」の建設を計画しており、2026年度に建設事業の整備方針を検討する。
近年、局地的な集中豪雨が頻発する中、市は時間雨量約50ミリに対応することを目標に、雨水管や雨水ポンプ場、調整池など下水道施設の整備を進めてきた。一方で、計画を上回る豪雨への備えとして、雨水を一時的にためたり地中に浸透させたりする「貯留・浸透事業」もあわせて推進している。
自然流下できない雨水をくみ上げ、海や川へ放流
石津雨水ポンプ場は、地形上、雨水を自然に海や河川へ流すことが難しい石津地区で、雨水をポンプでくみ上げて公共用水域へ放流する役割を担う施設だ。計画では、雨天時の計画雨水量は毎秒35.92立方メートルを想定している。
建設予定地は、堺市西区石津西町の「石津水再生センター」敷地内で、既存施設と連携した整備が検討されている。
24年度から調査・設計を進行
堺市は2024年度から、石津雨水ポンプ場の基本設計や、公民連携(PPP)手法の導入可能性調査を開始。建設とあわせて、石津水再生センターの一部施設についても改築・更新を行う計画だ。
これらを取りまとめる「石津雨水ポンプ場建設事業整備方針検討業務」は、日本水工に委託され、
・ポンプ場や放流渠の基本設計
・津波を想定した地盤高さの検討
・土質調査結果を踏まえた工法検討
・概算事業費や年度別事業計画の策定
・民間活力を活用した事業手法の検討
などが進められている。業務の履行期間は2027年3月18日まで。
浸水被害の最小化へ
石津地区は、過去にも浸水リスクが指摘されてきたエリアの一つだ。雨水ポンプ場の整備は、被害を未然に防ぎ、住民の安全・安心を確保するための重要なインフラ整備と位置付けられている。
今後、整備方針の検討結果を踏まえ、事業の具体化や建設時期が示される見通しで、市の防災・減災対策の進展が注目される。







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