岸和田市、新庁舎整備 設計と施工を分離発注 設計はプロポで
岸和田市は、老朽化が進む市役所庁舎の建替えに向け、事業手法を「デザインビルド方式」から設計・施工分離方式に変更する方針を示した。設計業務は、基本設計と実施設計を一括し、プロポーザル方式で事業者を選定する。また、完成時期は従来予定の2031年度から2032年度へ1年延長する。
現庁舎は旧館・新館など4棟で構成され、最も古い旧館は築60年以上が経過。耐震性や老朽化の問題から、南海トラフ巨大地震発生時の倒壊リスクが指摘されており、建替えが決定された。
当初は現地建替えが検討されていたが、市議会での反対を受け、昨年3月の附帯決議により建設地を福祉総合センター横の敷地へ変更。今年8月にはデザインビルド方式による設計施工一括プロポーザルを実施したものの、参加事業者がなく中止となっていた。
市は再検討のため事業者への聞き取りを行い、人員不足や事業費、事業手法が不参加の主な要因と分析。これを踏まえ、設計と施工を分離する方式へ見直す。
新庁舎の概要
- 建設地:福祉総合センター等敷地(野田町1-5-5ほか)
- 敷地面積:約1万7,388㎡
- 新庁舎:延床約1万7,500㎡
- 駐車場:来庁者用約250台
- 基本方針:
- 分かりやすく効率的で柔軟な庁舎
- 市民の安全・安心を支える庁舎
- 周辺環境と調和し親しまれる庁舎
現庁舎や関連施設については、建替え完了後に順次解体される予定。市は今後、設計者選定を進め、具体的な施設計画を詰めていく。









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