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【岸和田市】出動指令音が鳴らず救急搬送遅れる

岸和田市消防本部は、今月(9月)上旬、救急隊員に出動指令を伝える機器の音が鳴らなかったことから、救急車の出動が9分遅れたと発表しました。
搬送された女性は病院で死亡が確認され、搬送先の医師は「救急車の遅延と死亡の因果関係は不明」としているということです。

岸和田市消防本部によりますと、今月上旬の夜、「80代の女性が呼吸で苦しんでいる」と家族から通報があり、指令室から近くの救急隊に出動指令を出しましたが、指令を伝える機器の音が鳴らず、仮眠中の隊員が指令に気づかなかったということです。

指令室の職員は電話でも連絡を行いましたが、隊員の携帯電話の呼び出し音が小さく、別の隊員が仮眠室に持ち込んでいた電話の子機も取り違えていたため、出動指令を把握するのが9分遅れたということです。

女性は心肺停止の状態で病院に搬送され、その後、死亡が確認されました。

搬送先の病院の医師は「救急車の遅延と患者が死亡したことの明確な因果関係は不明」とする見解を示しているということです。

消防本部は、出動指令の音が鳴らなかった原因を調査するとともに、情報伝達の体制を見直すとしています。

岸和田市消防本部の田中貞行 消防長は「市民の皆さまにご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

出動指令音が鳴らず救急搬送遅れる 大阪 岸和田市消防本部(NHKニュース)

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