上空約100メートルから世界遺産の仁徳天皇陵古墳を眺めることができる観光用のガス気球が26日、乗り場のある大仙公園(堺市堺区)に姿を現した。10月4日から運行を開始する。
気球はフランス製で直径約23メートル。25日夕方から深夜にかけて、フランス人技術者やボランティアら約40人がヘリウムガスを充塡(じゅうてん)するなどした。今後は無人、有人でのテストを行い運行開始に備える。運営事業者は「アドバンス」(兵庫県豊岡市)で、年間6万人の利用を見込んでいる。
市は仁徳天皇陵を含む「百舌鳥(もず)・古市古墳群」が世界遺産に登録された直後の令和元年7月に気球の運行計画を発表。新型コロナウイルス禍による延期を経て5年5月の開始を予定していたが、直前に気球のヘリウムガスが漏れるトラブルがありストップ。別の気球に変更し、大阪・関西万博会期中の運行開始を目指して準備を進めていた。
気球は地上とケーブルで係留し、1回15分程度、上空から仁徳天皇陵古墳を眺めることができる。
ゴンドラの定員は30人。料金は一般大人4200円(堺市民は3200円)、16歳未満の子供3千円(同2200円)。チケットは10月1日から「おおさか堺バルーン」のホームページなどで販売予定。
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