堺市は、JR津久野駅周辺の市街地再整備に向けた「津久野駅周辺再整備基本構想(案)」を公表し、10月23日まで市民からの意見を募集している。基本構想は11月ごろに策定される予定で、地元住民や事業者、行政が連携して都市機能の更新を進めるための共通の方針を示すもの。
津久野駅周辺は、昭和30年代の日本住宅公団による土地区画整理事業を契機に市街地が形成された。その後、平成以降には大型商業施設の開業、UR団地「サンヴァリエ津久野」の建替え、堺市立総合医療センターの移転、幹線道路の整備などが進められてきた。一方で、老朽化した住宅や狭い道路、駅東西の往来の不便さなど課題も残されている。
今回示された基本構想では、再整備のコンセプトを「安全で居心地の良いサードプレイスの形成」と設定。取組方針として次の4点が挙げられている。
- 交通環境の改善:自由通路整備や駅西側アクセス性の向上、駅前広場の機能更新など。
- 生活・活動拠点の形成:住宅の建替えや生活利便施設の充実、人が集える空間づくりなど。
- 災害に強い市街地形成:老朽建物の更新、水害時の避難場所確保、住民交流による共助体制づくりなど。
- 住民参画の推進:地域住民が都市機能更新に関わる機会の創出や、事業者・行政との協働によるまちづくり。
市は、これらの取組により「安全性・利便性の高い交通」「快適な生活環境」「災害に強い市街地」「住民参画によるまちづくり」を実現し、津久野駅周辺を魅力的な都市空間に再生することを目指す。
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