金融庁の職員を装い、大阪・岸和田市の高齢者の自宅を訪れ、キャッシュカードを盗もうとしたとして、警察は私立中学校の42歳の教諭を窃盗未遂の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、横浜市に住む私立中学校の教諭、山田亮容疑者(42)です。
警察によりますと、19日午前11時ごろ、大阪・岸和田市の80代の女性の自宅に、警察官を名乗る人物から「特殊詐欺の被害にあっている。今から金融庁の職員が特殊な封筒を渡しに行くので、その封筒にキャッシュカードを入れてほしい」などと、うその電話がありました。
その後、金融庁の職員を装った教諭が女性の自宅を訪れましたが、女性は電話があった時点で不審に思い、110番通報し、応答しなかったため、被害にはあわなかったということです。
その後、通報を受けた警察官が自宅近くの駅で教諭を発見し、キャッシュカードを盗もうとした窃盗未遂の疑いで逮捕したということです。
警察は認否を明らかにしていません。
また、押収した教諭のスマートフォンには秘匿性の高いメッセージアプリで何者かから女性の自宅に行くよう指示を受けるやりとりなどが残っていたということで、警察はキャッシュカードなどを受け取る「受け子」の役割を担っていたとみて捜査を進めています。
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