今月12日、アメリカのユナイテッド航空機が飛行中に、貨物室で火災が発生したという警告が出たため関西空港に着陸し、乗客が緊急脱出したトラブルで、国の運輸安全委員会の調査で貨物室には火災の痕跡がなかったことが分かりました。
運輸安全委員会は、機内のセンサーなどが誤作動した可能性もあるとみて詳しく調べることにしています。
今月12日の夜、成田空港からフィリピンのセブに向かっていたアメリカのユナイテッド航空32便、ボーイング737型機が和歌山県の沖合を飛行中、後方の貨物室で火災が発生したことを知らせる警告が操縦室に表示されたため、関西空港に緊急着陸しました。
乗客・乗員全員が緊急脱出し、このうち乗客5人が軽いけがをしました。
このトラブルで国の運輸安全委員会は、13日から航空事故調査官2人を空港に派遣して調査を行い、14日、貨物室を調べたところ、すすなどの火災の痕跡はなかったということです。
このため、運輸安全委員会は、貨物室にある煙を感知するセンサーや火災の発生を知らせるシステムが誤作動した可能性もあるとみて、フライトレコーダーを解析するなど詳しく調べることにしています。
15日で現場での調査を終える高橋充 航空事故調査官は「関係者への聞き取りなど、現場で収集した情報と、フライトレコーダーのデータとの整合性を確認しながら分析を行っていきたい」と述べました。
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