大阪府都市整備部は主要地方道大阪和泉泉南線(都市計画道路泉州山手線)名越工区(貝塚市)の高架部の整備を進めるため、第2四半期に初弾工事となる橋脚下部工を発注する。高架部は3区間に分けて段階的に詳細設計を進めており、設計済みの東側区間の一部から工事に着手する。
初弾工事は「主要地方道大阪和泉泉南線(名越工区)橋梁下部工事(R7)」。施工場所は貝塚市名越地内外で、土工、基礎工、橋脚工を行う。工期は19カ月。入札方式は一般競争入札(提案型標準総合評価方式)。工事規模は3億5000万円以上13億5000万円未満を見込む。
高架部は東端の市道清児水間線付近から水間鉄道をまたぎ、水間和泉橋本停車場線付近に至る延長約460メートル区間が対象となる。「東側(市道清児水間線付近~市道鳥羽水間線付近)」と「中央部(水間鉄道をまたぐ区間)」の2区間が各約150メートル、「西側(水間鉄道以西~近木川をまたぐ区間)」が約160メートルの内訳。
橋梁形式は2023~24年度に設計を行った東側で本線橋に鋼4径間連続少数鈑桁橋、オン・オフランプ部に鋼3径間連続少数鈑桁橋を採用。初弾工事はこれらの橋脚の一部が対象となる。中央部は鋼4径間連続少数鈑桁橋とし現在、設計を進めている。西側も設計中で鋼2径間連続鋼床版箱桁橋(本線)と鋼単純鋼床版箱桁橋(側道)2橋を計画する。
設計業務は東西部を協和設計、中央部を全日本コンサルタントが担当。
19年度に実施した事前評価の調書によると、名越工区の全体延長は貝塚中央線との交差部付近(貝塚市名越)から水間鉄道を高架橋で立体交差し、河池付近の水間和泉橋本停車場線に至る延長約1440メートル。標準幅員31メートル(最大54メートル)の一部側道付き片側2車線道路を整備する。両側に歩道と自転車道、植樹帯を設ける。全体事業費は約111億5000万円を概算。今後、用地取得などの進捗に合わせて順次、整備を進め、29年度の完成を目指す。
【貝塚市】泉州山手線名越工区高架部、第2四半期に下部工発注(日刊建設工業新聞)
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