オーストラリアのカンタス・グループは2025年6月11日、シンガポールを拠点とする傘下の航空会社「ジェットスター・アジア」の運航終了を発表しました。今回の決定は同社の経営悪化を受けたもので、7月31日に全ての運航を終了します。
運航を終了するのはシンガポールを起点とする16のアジア域内路線で、関空・那覇線も含まれます。予約済みの乗客には可能な場合には他社便への振替を行い、難しい場合には全額返金を実施するとしています。なお、同じく傘下のジェットスター航空、ジェットスター・ジャパンの運航に影響はありません。
同社は2004年の設立以来、シンガポールからインドネシア、タイなどの東南アジアを結ぶ格安航空会社として運航していました。しかし近年はサプライヤーコストの増加や空港使用料の高騰、地域内の競争激化などにより、収益性が悪化していました。
今後、同社が運用していたA320型機13機は、カンタス航空傘下の航空会社に再配備される予定です。
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