多様な性を生きる人たちを祝福し、社会の課題を訴える「岸和田レインボーパレード」が2日、大阪府岸和田市であった。雨がぱらつく中、約60人(主催者発表)が市役所や岸和田城の周辺を1時間ほど歩いた。
「ハッピープライド」「岸和田にも性的少数者はいます」。参加者が声を上げると、軒先やベランダから手を振る人たちがいた。
地元の助産師、津田育久子さん(57)らが2023年に始め、今回3回目。津田さんは助産師仲間らと、性的少数者が安心できる居場所などをつくる団体「レインボーカフェin岸和田」を結成。小中学校で性教育の講師をつとめる際は、性的少数者の話に必ずふれる。
「マイノリティーの生きづらさをなくすには、マジョリティーに訴えかけないと」。助産院に来る親や医療従事者をめざす若者にこそ、知ってほしいという。
岸和田市で相談支援専門員として働く足立誠さん(39)は、妻の誠子さん(37)と長女の有架さん(2)とパレードに参加。夫妻とも脳性まひを患い、車いすを利用している。
「いろいろな人がごちゃっとまるごと一緒に生きていける社会であってほしい。自分たちのことでなくても、僕らも声を上げます」
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