健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))について、大阪府熊取町は、住友電工の子会社「住友電工ファインポリマー」周辺のため池や農園の井戸など4カ所の水質検査を始めた。同社敷地内の井戸水から、最大で国の暫定指針値の1460倍の数値が出たことを受けた。
基準となる国の暫定指針値は、PFASの中で代表的なPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)の合算値が1リットルあたり50ナノグラム。
府や住友電工ファインポリマーによると、13日に公表された調査では、事業所用と家庭用の井戸10カ所と河川3カ所を調べた。このうち井戸水では7カ所で基準を超えた。内訳は住友電工ファインポリマー敷地内の5カ所中3カ所、同社周辺の5カ所中4カ所。河川3カ所は基準内だった。
町が今回調査するのは、これら以外の地点。25日に水を取り、検査機関に送った。結果は早ければ3月末ごろにまとまるという。担当者は「ため池についても住民の関心が高いことから検査して確かめたい」としている。
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