貝塚市は、南海貝塚駅東側に集積している「ひと・ふれあいセンター」、「やすらぎ老人福祉センター」、「青少年人権教育交流館」、「東共同浴場」の機能を集約し、旧子育て支援センター跡地に多様化する人権課題解決の重要拠点、市民全体の交流の場として新施設(三館等合同施設)を整備する。25年度から新築工事に着手し、26年度中の開館をめざす。
「青少年人権教育交流館」「やすらぎ老人福祉センター」「ひと・ふれあいセンター」「東共同浴場」は、新耐震基準を満たしていない施設。同市公共施設等総合管理計画ではそれぞれの施設において「利用状況が高い」「サービスを提供する必要性が高い」等の評価がなされ、更新(建替え)の手法について比較検討を行った結果、それぞれの施設を集約し、複合施設として整備することになった。この方針を踏まえ、旧子育て支援センター跡地に機能を集約し、行政サービスの質の向上及び業務の効率化を図る。同和問題に対する認識と理解を深め、多様化する人権課題解決の重要な拠点施設とするほか、市民全体の交流や福祉の向上に寄与させる。
計画内容は▽市民全体のコミュニティの活性化=福祉ニーズに応えた施設を提供し、福利厚生の充実を図る。また、地域の団体と連携し、イベントや講座などを開催、コミュニティの活性化を促進し、市民全体の交流の場となる施設を計画。高齢者が生きがいを見いだし、健康で明るい生活が送れるような施設をめざす▽多様化する人権課題解決の拠点=人権啓発、生涯学習活動を推進する施設を計画▽耐震性能を確保するとともに災害時にも対応=近辺にある避難所(東小学校、第二中学校)を補完する施設として計画。また、屋外に防災備蓄倉庫を設置することで災害時に備えた計画とする▽再生可能エネルギーの利用と省エネルギーによる脱炭素化の推進=建物の省エネルギー性能を高め、再生可能エネルギーを活用することで、環境負荷低減とライフサイクルコストの縮減をめざし、ZEB Ready(一次エネルギー年間消費量を50%以上削減)以上の水準の施設をめざす▽施設の機能を統合し、施設環境の改善=必要な機能を整理、統合し、諸室の配置計画において、利用者の動線計画に配慮した施設とする▽子どもから高齢者まで誰もが利用しやすい配慮=ユニバーサルデザインにより、子どもから高齢者まで誰もが利用しやすい安全・安心な施設を提供し、市民全体の多様なニーズに対応する▽柔軟で機能的な施設、設備計画=将来の変化にフレキシブルな対応ができ、効率的で機能的な施設、設備計画とする。
新施設は、同市堀741、他の敷地面積約2896㎡にRC造2階建(塔屋1階)延約2233㎡(建築面積約1273㎡)の規模で整備する。1階は玄関・ロビーをはじめ、事務室・地域交流室、南側に浴場を設ける。2階は約200人収容できる多目的室、移動間仕切や防音性を高めた研修室、学習自習室などを設ける。屋上階には太陽光発電機を設置する。
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