南海鉄道は、自動車ターミナル法に定める認可の申請を行っていた泉北高速鉄道のトラックターミナル事業について、1月20日に国土交通大臣より合併が認可されたことを明らかにした。
これにより、4月1日から北大阪トラックターミナル(茨木市)と東大阪トラックターミナル(東大阪市)を南海鉄道が運営する。
北大阪流通センター及び東大阪流通センターは、高度経済成長期に自動車交通の激増や、人口・産業の都心部への過度の集中により生じる流通機能や都市機能の低下を解決するために、都市周辺部の交通要衝地に整備された一大流通拠点。トラックターミナル、流通倉庫、配送センター等が一体的に立地しており、スムーズな物流ネットワークを実現しているのが特徴。
なお、今回の合併に伴う流通センター事業計画の変更はない。
現在、北大阪流通センターでは高度化計画を整備中。2026年3月の竣工を目指し、これまでで最大規模となる地上6階建、延床面積約18万mのトラックターミナルと配送センターの複合施設「(仮称)北大阪トラックターミナルⅡ期棟」」の建設工事を進めている。
また、東大阪流通センターについても、今後敷地内の有効活用を図ることで、高度化の計画策定を進めていく。
南海鉄道は、2022年4月に泉北高速鉄道を子会社化。鉄道事業と不動産賃貸事業という同種の事業を営む両社の経営を統合することで効率改善や競争力向上を目指している。
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