災害時に避難所などで活用してもらおうと堺市の企業が5つの水洗トイレを備えたトイレトレーラーをつくり、27日、市に寄贈しました。
トイレトレーラーを製作・寄贈したのは堺市に本社がある住宅建築会社で27日、市役所で会社の代表者に感謝状が手渡されました。
トイレトレーラーは、5つの水洗トイレがあり、この中にはおむつの交換台などを備えた多目的トイレも設置されていて、災害時には車両がけん引して被災地に派遣されます。
給水タンクがいっぱいであれば、あわせて3000回以上利用することができるほか、太陽光で充電できる蓄電池を内蔵していて停電した地域でも使えるということです。
この会社では去年1月の能登半島地震の際、被災地で深刻なトイレ不足が起きたことを知り、自社のノウハウを生かしてトイレトレーラーをつくることを決めたということで、およそ1300万円の製作費のうち350万円は、呼びかけに応じて取引先や個人から集まった寄付でまかなったということです。
吉村一建設の友藤昭弘 社長は「災害は起きないのが一番ですが万が一の際には被災者の方に安心できる環境を提供できればと思います」と話していました。
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