大阪広域水道企業団は、府内一水道を目指し、泉大津市・箕面市・羽曳野市及び門真市との水道事業の統合に向けて検討・協議に関する覚書を締結した。今後は統合素案の作成に着手し、26年1月に同素案をとりまとめ、各団体で審議を行い、夏に統合の協定書を締結、26年度は事業認可取得等の統合準備、27年4月から事業を開始する。
同企業団では、大阪府が策定した「大阪府水道整備基本構想(おおさか水道ビジョン)」に基づき、最終目標とする「府域一水道」の実現をめざし市町村と連携を図りながら広域化の推進に取り組んでおり、協議の整った市町村から順次統合し、24年4月時点において府内14市町村の水道事業を担っており、25年4月からは新たに5団体(岸和田市、八尾市、富田林市、柏原市及び高石市)の水道事業を統合し、府内19市町村の水道事業を担う。これらの団体に続き、今回、泉大津市・箕面市・羽曳野市及び門真市が利用者サービスの維持・向上、給水安定性の確保及び運営基盤の強化を図り、住民に対して安全・安心な水を安定的に供給することを目的として、企業団との「水道事業の統合に向けての検討・協議に関する覚書」を締結した。
企業団がまとめた4団体の最適配置案等は次の通り。
【箕面市】桜ヶ丘分岐から新稲低区配水池への連絡管、箕面高区配水池から新稲高区配水池への連絡管を整備し、老朽化した桜ケ丘浄水場(半町第1取水場、半町第2取水場を含む)を廃止する。箕面中区配水池に統合配水池を整備し、箕面中区配水区域に配水する。これに伴い、中区配水池を廃止する。
【門真市】泉町浄水場内に統合配水池を整備し、門真市内に配水する。これに伴い、泉町浄水場内の配水池を廃止する。
【羽曳野市】低区第1・第2配水池の既存容量を活用するために、壺井配水池から低区第1・第2配水池への連絡管を整備し、低区第1配水池・低区第2配水池から高区配水池への連絡管を整備する。これに伴い、羽曳山配水場を廃止する。
【泉大津市】中央配水場に統合配水池を整備し、泉大津市内に配水する。これに伴い、中央配水場の1号~4号配水池を廃止する。
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