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【堺市】薄さ1ミリのガラスの中に笑いと毒を スノードーム作家が込める愛(毎日新聞)

キラキラと美しく舞う雪とサンタクロース。ほほ笑ましいスノードームかと思いきや、プレゼントをポイポイと投げ捨てているじゃないか! 堺市在住のスノードーム作家・Ato1snow(アトワンスノウ)さんは、薄さ1ミリのガラスのドームに笑いと毒っ気ある世界を詰め込んでいる。【前本麻有】

 プレゼントをポイポイ捨ててしまうサンタクロースの作品名は「もうプレゼントなんか配りたくない」だ。サンタも大変だなと笑える一方で、サンタとはそもそも何者なのかと考えさせられる。

 作品「存在」は、クレバスを挟んで歩く男女に手をつながれた子ども。「絶対に手を離さない」と思うか、それとも何か事情があって「離してしまおうか……」と思う人もいるかもしれない。まるでホラー映画の一場面のように、胸がキュッとなる作品も多い。「作品の捉え方は自由です。人の心の内側をつつくようなものを作りたい」と話す。

 大分県別府市出身、実家は玩具屋。クリスマスの時期になると、父親がサンタの衣装でプレゼントを手渡し、子どもたちが喜々としている様子を「しれっと見るしかないですよね。そういう『裏側』を見て育ってきたわけです」と笑う。

毎日新聞

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