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【泉大津市】公共下水道管路施設 包括的維持管理プロポを実施(日刊建産速報社)

 泉大津市は、下水道管路施設の包括的民間委託を進めていくため、公募型プロポーザル方式による「公共下水道管路施設包括的維持管理業務」の募集を開始した。参加表明書を31日まで受け付け、参加資格結果を2月7日に通知、企画提案書を3月10~14日まで受け付け、ヒアリング等を3月24日に実施、審査結果を4月上旬に公表する。

 参加資格は▽単独企業又は複数企業で構成するJV▽公告日に23・24年度、契約締結時に25・26年度入札参加資格者名簿「建設工事、コンサル、役務」のいずれかに登録▽過去5年間に同種業務(管路施設に関する包括委託)又は類似業務(管路施設に関する①日常的維持管理(住民・事故・災害対応)②計画的維持管理(管路等清掃・不明水調査)③計画策定(ストックマネジメント計画策定・管路調査))の実績を有する▽同市下水道施設に精通し、概ね履行場所まで1時間以内で到着可能―など。

 同市下水道事業について、市域全体812haを対象に62年度に計画され、63年度より汐見下水処理場の建設および都市下水路宮東雲排水路の整備に着手し、73年10月汐見下水処理場の供用を開始した。23年度末時点において、公共下水道管路施設として汚水管約190㎞、雨水管約71㎞、合流管約36㎞などを管理しており、下水道管路については、耐用年数が50年とされ、今後、多くが耐用年数を経過することから、18年度に管路施設ストックマネジメント(SM)を策定し、それに沿って点検・調査などを実施し、状態把握を進めてきた。今後、さらに老朽化が進んでいく管路施設の維持管理等に係る費用の捻出や、他の自治体と同様に技術職員の減少が顕在化するなど多くの課題を有しており、民間事業者の創意工夫を促し、効率的かつ効果的な管路施設の維持管理を実施すると共に、複数年度の委託による継続的な事業推進、対応窓口の一元化によるサービス向上を図ることなどを目的とし、下水道管路施設の包括的維持管理を行う。

 主な業務内容は▼統括管理=(1)全業務の責任者として、各種業務内容を理解し、一元的に管理し、本市との窓口となる統括管理責任者を配置し、現場で生じる各種課題や本市からの要望に対し、相応かつ迅速な意思決定を行う(2)統括管理責任者は公益財団法人日本下水道管路管理業協会認定の下水道管路管理総合技士又は下水道管路管理主任技士の資格、又はRCCM(下水道部門)の資格又は技術士(上下水道部門―下水道)を有する者(3)各業務における提案に加え、性能発注・W―PPPの導入に向けた積極的な提案を行う▼情報整理・準備=(1)同市が実施した日常的・計画的維持管理業務に係る履歴情報を確認し、データーベース化を行う(2)業務実施に向け、本市の施設における特性・固有の状況、過去の懸案事項、必要となるマニュアル作成などに留意しながら体制確立を図る▼日常的維持管理=(1)住民対応・事故対応(2)災害対応▼計画的維持管理=(1)管路等清掃(2)不明水調査▼計画策定=(1)ストックマネジメント計画策定(実施方針策定)〈下水道SM計画の点検・調査の実施結果及び維持管理情報等を踏まえ、現行のSM計画の見直しを行い、「泉大津市下水道SM実施方針」に反映させる。現行の下水道SM計画の実施状況や施設情報の収集・整理、現地踏査等を行い、リスク評価、施設管理の目標設定、長期的な改築事業のシナリオ設定、点検・調査計画の策定を行う〉(2)ストックマネジメント計画策定業務に伴う管路調査▼修繕=修繕工事。履行期間27年3月31日まで。

日刊建産速報社

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