高齢化が進む大阪・堺市の「泉北ニュータウン」で、子育て世代の移住を促そうと街の魅力を見学するツアーが行われました。
子育て世代など若い人たちに堺市南区の「泉北ニュータウン」に移り住んでもらおうと、堺市などは16日、街の施設や自然を見学するツアーを開き、大阪市内や兵庫県などからおよそ30人が参加しました。
ツアーでは、はじめに保育施設を訪れ、広い園庭を生かして野菜の栽培を行っていることなど、施設の職員から子育て環境について説明を受けました。
このあと、駅の周辺に整備されている木々に囲まれた遊歩道「緑道」を見学し、参加した人たちは自然が豊かな町並みを歩いて回りました。
大阪市から親子で参加した20代の母親は「こんな自然が家の近くにあったら、子どもをのびのび育てられそうです」と話しました。
泉北ニュータウンでは昭和40年代に開発された当初から住んでいる「団塊の世代」が高齢者になり、高齢化率は37%と、大阪の全体と比べて10ポイント近く上回っています。
さらに、この地域では路線バスの便数が減少傾向にあり交通の利便性が課題になっていて、市が実証実験を行っているスマートフォンのアプリから乗車の予約ができる「オンデマンドバス」について説明していました。
市の担当者の久保徳章さんは「最先端な取り組みで、より快適なエリアにしていき、泉北は子育てしやすい地域ということを多くの方に知ってほしい」と話していました。
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