泉州ニュース

【貝塚市】泉州山手線名越工区、25年度着工へ設計進む(日刊建設工業新聞)

 大阪府都市整備部は泉北と泉南の両地域をつなぐ主要地方道大阪和泉泉南線(都市計画道路泉州山手線)の名越工区の道路改良事業で、2025年度の着工を目指している。東側の橋梁部から設計がまとまりつつあり、担当課は25年度当初予算に工事費を盛り込み、工事発注に備えるとしている。
 同工区は貝塚中央線との交差部付近(貝塚市名越)から水間鉄道を高架橋で立体交差し、河池付近の水間和泉橋本停車場線に至る延長約1440メートル区間が対象。標準幅員31メートル(最大54メートル)の一部側道付き片側2車線道路を整備する。両側に歩道と自転車道、植樹帯を設ける。高架区間は約500メートル。うち東端から水間鉄道の手前までの延長152メートル(鋼4径間連続少数鈑桁橋)の設計作業を先行している。詳細設計は協和設計が担当。工期は25年1月29日まで。
 鉄道との立体交差区間の詳細設計は別途作成する予定で、現在、鉄道運営会社(水間鉄道)と委託時期なども含め協議を進めている。
 泉州山手線は大阪和泉泉南線のバイパス道路として、堺市から泉佐野市までの総延長18・5キロを結ぶ。これまでに堺・和泉市境付近から和泉・岸和田市境付近に至る延長4・4キロの暫定整備が完了。名越工区はその南側に続くルート中に位置する。
 19年度に実施した事前評価の調書によると、全体事業費は約111億50百万円を概算。うち調査費に約4億40百万円、工事費に約71億60百万円を見込む。今後、残る橋梁設計と用地買収を進めつつ、25~29年度に工事を行い、29年度の完成を目指す。
 市が所管する防災広場「せんごくの杜」へのアクセスが強化されるため地域一帯の防災機能向上が期待される。

日刊建設工業新聞

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