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【堺市】石津雨水ポンプ場建設事業整備方針検討は日本水工設計(日刊建産速報社)

 堺市は、石津雨水ポンプ場建設事業及び関連する既設水再生センターの一部改築更新事業の基本検討や民間事業者の意向調査を実施し、公民連携手法の導入可能性等を取りまとめを行い、事業整備方針を策定するため、「石津雨水ポンプ場建設事業整備方針検討業務」の総合評価一般競争入札を実施、入札金額6300万円で日本水工設計が落札した。

 業務は、石津雨水ポンプ場建設事業及び関連する既設水再生センターの一部改築更新事業の基本検討、並びに民間事業者の意向調査を実施し、民間事業者の技術力や創意工夫を活かせる公民連携手法の導入可能性等についてとりまとめを行い、本事業の整備方針を策定することを目的とする。

 内容は▼石津雨水ポンプ場建設基本設計=①流入渠である石津バイパス線(既設到達立坑の仕上げおよび同立坑から石津雨水ポンプ場までの接続)における実施設計(基本設計)②雨水ポンプ場の実施設計(基本設計)③放流渠、吐口の実施設計(基本設計)④吐口付近の側方流動対策の検討⑤津波等による建設地盤高さの検討⑥土質調査について、既存の調査結果を提供するため、本事業用地で必要な調査項目を検討⑦貸与する土壌調査結果報告書及び別途発注予定の深度方向の土壌調査結果報告書を基に工法の検討等を実施⑧必要となる既設設備との取合いの設計(監視制御設備、受変電設備、脱臭設備、ユーティリティなど)⑨水利用計画は石津水再生センターの処理水再利用に加えて将来計画を見据えて上水や工業用水等も含めた検討を行う⑩概算事業費の算出、年度別事業計画の策定を行う▼石津水再生センター監視制御設備及び自家発電設備の更新基本設計=更新基本設計の内容〈対象工種は電気、更新基本設計は流入渠(監視制御設備)、沈砂池・ポンプ室(監視制御設備)、分水槽(監視制御設備)、最初沈殿池(監視制御設備)、反応タンク(監視制御設備)、最終沈殿池(監視制御設備)、塩素消毒施設(監視制御設備)、放流渠(監視制御設備)、管理棟(監視制御設備)、汚泥調整槽(監視制御設備)、処理水再利用施設(監視制御設備)、送風機室(監視制御設備)、沈砂し渣洗浄施設(監視制御設備)、雨水滞水池(監視制御設備)、自家発電気室(自家発電設備/監視制御設備)〉▼場内施設にかかる改築更新基本設計=更新基本設計の内容〈対象工種は機械・電気・建築・土木、石津雨水ポンプ場建設事業に支障となる施設についての改築更新基本設計〉▼場内施設にかかる撤去基本設計=撤去基本設計の内容〈対象工種は機械・電気・建築・土木、石津雨水ポンプ場建設事業に支障となる施設についての撤去基本設計〉▼事業手法検討(公民連携手法導入可能性調査)=石津雨水ポンプ場建設事業を実施するにあたり、民間活用手法である公民連携手法について、導入可能性を検討し、最適な事業実施手法(事業スキーム)を選定するために調査・検討を行う。①資料収集・条件の整理(導入可能性調査、検討に必要となる計画関連資料、施設図面、維持管理資料、測量・地質調査報告書等の資料を収集・整理を行う)②事例調査及び法制度・支援措置の整理(事例調査、法制度・支援措置の整理)③事業スキームの比較検討(本事業をPPP/PFI手法等にて実施する場合の事業スキームに関して、事業範囲(設計、施工、維持管理・運営他)、維持管理の委託レベル(レベル1~3・5)事業方式(DB、DBO、PFI、ウォーターPPP等)、事業スキームの比較検討、選定した事業スキーム(案)のスケジュール検討、推奨スキーム設定の検討を行う)④リスク分担の整理⑤民間事業者へのサウンディング調査の実施⑥VFMの算出⑦事業の継続が困難となった場合の措置の検討⑧総合的評価⑨照査⑩報告書作成。履行期間27年3月18日まで。

 対象施設は、石津雨水ポンプ場(合流式雨水排除ポンプ場)、雨天時計画雨水量(全体計画)35・92m3/秒。建設予定地用地は同市西区石津西町22の石津水再生センター敷地内(計画地盤高さOP+4・30m、流入渠仕様石津バイパス線φ5000㎜、管底高OP―10m(認可書))。

日刊建産速報社

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