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【堺市】25年度当初予算編成方針 社会基盤整備推進等(日刊建産速報社)

 堺市は、持続可能な地域社会の形成、経済成長の実現に資する南海本線連続立体交差事業等の社会基盤整備を着実に推進するなど、25年度の当初予算編成方針を取りまとめた。例年の予算編成スケジュールは10月末以降に各部局の予算要求を順次受け付け、25年1月上旬に財政課長内示、2月上旬に市長の査定が行われる見込み。

 25年度当初予算編成の基本的な考え方は①「基本計画2025」の推進=市政運営の大方針である「基本計画2025」に掲げる「未来を創るイノベーティブ都市」の実現に向けて、最適な手法となるよう見直しを継続しながら、「過去」に戻すことなく着実かつ効果的に施策や事業を推進②構造改革の推進=組織や職員配置、業務プロセスの最適化、DXの更なる推進といった手法を講じ、財政面だけでなく組織運営面にも踏み込んだ構造的な改革に取り組む③安心できる堺の確保=南海トラフ巨大地震や上町断層帯地震等の大規模地震、近年多発する風水害も踏まえて災害への備えを行うなど、安心して暮らすことができる環境を確保する。また、住民の生活や社会経済活動に影響を及ぼす喫緊の課題に対し、適切かつ迅速に対処する④堺の未来への挑戦=変化する社会情勢や技術の進展等を注視し、各区・エリアの有する魅力や特色を地域の活性化や新たな需要の創出につなげ、持続的に成長・発展し将来にも夢と希望が持てる堺の「未来」に向けて挑戦する。

 重点的に取り組む分野は▽安心して暮らし続けられる堺=南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模地震や近年急増している豪雨等風水害への備え、地域との連携による治安の向上を図り、住民の生活の日々の安全・安心を確保する▽歴史・文化の魅力あふれる堺=「大阪・関西万博」の開催にあわせて、堺が有する類いまれな歴史文化資源の活用や会場からのアクセス優位性を活かした誘客促進を図るなど万博開催の効果を最大化し、地域活性化に繋げる。また、ターゲット層に応じた企画等を展開することで文化観光施設の利用者増を図り、大仙公園エリアや環濠エリア等の市内各地域の来訪者の増加に繋がるように取り組む▽未来を拓く産業が育つ堺=イノベーション創出に向け、多様な主体とともに社会課題の解決や新たな価値を生み出す取組に注力し、中百舌鳥エリアを中心にスタートアップ・ベンチャー企業の集積を図る。また、本市産業の持続的な発展に向けて、成長産業分野や研究開発機能、脱炭素社会の実現に貢献する革新的技術など企業の競争力強化に資する投資を誘導する▽将来にも夢と希望が持てる堺=本市が「住みたい」「働きたい」「訪れたい」都市であるよう、各地域の特性や可能性を引き出し、魅力的な都市空間の創出を図る。また、持続可能な地域社会の形成、経済成長の実現に資する南海本線連続立体交差事業等の社会基盤整備を着実に推進する。さらに、開催が来年に迫った「大阪・関西万博」に向けて来訪者の受入環境を充実し、堺の都市魅力の向上に繋げることにより、地域経済活性化等の効果の最大化を図る▽未来を見据えた持続可能な堺=行財政運営を取り巻く環境が更に厳しくなる中であっても、住民サービスの維持・向上を図り、持続可能な市政運営を確保するため、これまでの行財政改革の取組に加え、行政内部の組織や仕組み等も対象にした構造的な改革に取り組む。

日刊建産速報社

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