4月に開幕する大阪・関西万博に子どもたちを無料で招待する事業について、吹田市と熊取町が安全面などを考慮して学校単位での参加を見送ることが分かりました。
大阪府は、4月に開幕する万博に小・中・高の児童・生徒あわせておよそ88万人を学校単位で無料で招待することにしていますが、交野市が去年5月、全ての小中学校が参加しないことを明らかにしています。
■昼食場所などでの熱中症対策などの「安全面の確保が不十分」
さらに30日、新たに吹田市と熊取町も、安全面などを考慮して学校単位での参加を見送ったことが分かりました。
吹田市教育委員会によると、昼食場所などでの熱中症対策や、団体行動の導線といった安全面の確保が不十分であることが理由だということで、各学校からも反対意見は出なかったということです。
吹田市教育委員会は、児童・生徒には各家庭に大阪府から配布される入場券での来場を呼びかけるとしていて、担当者は、「万博に行かせてあげたいと思っていたが、団体で行くことについて、安全性の確認ができなかった」と話しています。
■子どもたちの負担を考慮し、低学年の参加を見送った学校も
また、大阪府教育庁は、学校単位での来場を予定しているのは、およそ58万人だと明らかにしました。
去年7月時点の調査では、およそ68万人となっていて、10万人ほど減少しています。
大阪府教育庁によると、子どもたちの負担を考慮し、低学年の参加を見送った学校もあるということです。
博覧会協会は、熱中症対策として、団体バスの乗降場所近くに大型テントを設置したり、ゲートまでの移動経路上にミストつき扇風機を設置する予定です。
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