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万博で3000人規模の盆踊り計画!? 大阪の魅力伝える「大阪ウィーク」でギネス世界記録に挑戦(FANY マガジン)

およそ3カ月後に開幕が迫った『EXPO2025 大阪・関西万博』。約160の国・地域が参加するこの世界的イベントで、「祭」をテーマに大阪の伝統文化などを紹介する「大阪ウィーク~春・夏・秋」が開催されます。大阪府と大阪市が1月21日(火)に開いたメディア発表会では、吉村洋文・大阪府知事、横山英幸・大阪市長らが、その概要を発表。夏に開催する盆踊りイベントでギネス世界記録に挑戦することなど、さまざまなプログラムの見どころをアピールしました。

大阪府43市町村が力を合わせたイベント

「大阪ウィーク~春・夏・秋~」は、大阪府内43市町村が「祭」をテーマに万博会期中の春・夏・秋の3期(計35日間)にわたってイベントを開催し、大阪の魅力を国内外に発信するという史上最大の“お祭り”です。

EXPOアリーナでは「大阪の祭!~EXPO2025 春の陣」「夏の陣」「秋の陣」、EXPOメッセでは「地域の魅力発見ツアー~大阪43市町村の見どころ~」、そしてEXPOホール、ギャラリー、ポップアップステージ、大阪ヘルスケアパビリオンでも大阪各地の祭りやダンス、音楽、食や伝統文化、アート、産業・技術などのイベントを展開するなど、約400件ものプログラムが実施される予定です。

一般来場者もギネスにチャレンジ!

今回の発表会の司会は、フットボールアワー(岩尾望、後藤輝基)と福本愛菜が担当。そして吉村知事、横山大阪市長、辻宏康・和泉市長(市町村催事参加委員会委員長)、田代尭・岬町長(同副委員長)らがイベントの魅力や見どころを説明しました。

「大阪ウィーク 春の陣」(5月9日~18日)では、大阪各地のだんじり、やぐら、太鼓台を展示・実演します(5月9日・10日)。府内各地からだんじりなど約40台が集合する予定で、和泉市の辻市長は「だんじりといえば岸和田が有名ですが、堺市のふとん太鼓もすごく迫力がありますし、そのほか、やぐらやみこしも展示します」と説明。さらに、これらが一堂に会するのは初めてとのことで、「すごい迫力だと思います」と期待を寄せました。

ほかにも5月10日(土)には、EXPOホール「シャインハット」で「上方伝統芸能公演(能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎)」を開催。能楽から人間国宝・大槻文藏、人形浄瑠璃文楽は同じく人間国宝・吉田玉男、歌舞伎からは中村雁治郎、片岡愛之助、市川中車らが出演する特別公演もあります。

そして「夏の陣」(7月24日~8月3日)では、7月26日(土)にEXPOアリーナで「世界記録 盆踊り最多人数・最多国籍数に挑戦」を開催。コブクロが歌う大阪・関西万博オフィシャルテーマソング『この地球(ほし)の続きを』にのせた盆踊りで、ギネス世界記録に挑戦するべく、“お祭り男”宮川大輔らスペシャルゲストが会場を盛り上げます。また、伝統ある河内音頭の継承者・河内家菊水丸も出演し、国内外の来場者がひとつの輪になって踊る交流盆踊りを行います。

現在の最多人数ギネス記録は2872人(2017年9月の八尾河内音頭まつり)、最多国籍数は現時点で記録はなく、50カ国以上の参加で記録達成の見込みとのこと。

「大阪の夏といえば盆踊り。160の国が参加するなら、ギネスに挑戦したい。どんどん参加していただきたいです!」と意気込む吉村知事に、司会の岩尾も「見たことがない規模!」と目を丸くしていました。

大阪を愛する大物アーティストも登場!?

「秋の陣」(9月4日~17日)は、音楽を通じて大阪の魅力を発信するというコンセプトで、大阪にゆかりのあるジャズや、府内市町村の観光大使や出身者、市民などによる多彩な音楽ステージを予定しています。

気になる出演者について、大阪市の横山市長は「まだシークレットなのですが、大阪ゆかりのアーティストにたくさん出演していただきます。誰もが知っていて、大阪愛が強い方です。本当に楽しみにしていてほしいです」と語りました。

一方、EXPOメッセ「WASSE」で5月9日(金)から行われる「地域の魅力発見ツアー 春・夏・秋 ~大阪43市町村の見どころ~」も大阪らしさが満載です。

大阪が誇る食や観光、文化を「展示(みなはれ)」「体験(やりなはれ)」「食(たべなはれ)」の視点で参加・体験できるイベントを実施。43市町村の魅力が楽しめるステージも予定しているといいます。

岬町の田代町長は「大阪は都市部から離れたエリアにも食・観光・文化がありますので、大阪を丸ごと楽しんでいただきたいです」とアピールしました。

あのコシノジュンコが「一発で決めた」キービジュアルもお披露目!

また、「大阪ウィーク」のキービジュアルも発表されました。最優秀賞を受賞したのは大阪芸術大学短期大学部の三木優さん。キービジュアル審査会座長のコシノジュンコさんも、この作品を「一発でビビッときた。メリハリがあり、街が明るくなります。デザイン的にもすごく整理されていてモダンで、大変美しいデザインです」と大絶賛です!

三木さんは、デザインのテーマをこう説明しました。

「大阪なので遊び心も入れて、新進気鋭なデザインを目指しました。春・夏・秋のテーマをそれぞれ解釈し、だんじりの力強さを直線的に、盆踊りの柔らかく滑らかな動きのイメージを曲線で表現し、ジャズ・ブルースのゆったりとした曲調は波のイメージかなと感じたので波線を取り入れています」

また、特別賞は大阪府立港南造形高等学校の山岡初さんが受賞。だんじりに盆踊りが賑やかに描かれたデザインで、コシノさんは「活気のあるデザイン。春・夏・秋の3つの要素がうまく表現できています」と評価しました。

最優秀賞作品は今後、「大阪ウィーク」のキービジュアルとしてポスターやチラシなどで使われ、大阪の街を彩ります。

発表会の最後には、大阪府の市町村長約40人が、ロゴマークが入ったおそろいの法被を着て登壇。辻市長の「大阪ウィークの大成功を祈って!」という掛け声に応え、全員で「エイエイオー!」とガッツポーズで声を上げました。

FANY マガジン

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