26日の文化財防火デーを前に、美術館が被災した際に、収蔵品の応急処置などを支援するため、神奈川県の横須賀市と大阪・和泉市が協定を結び、学芸員を互いに派遣することなどを取り決めました。
24日オンラインで行われた締結式には、横須賀市の上地克明市長と大阪・和泉市の辻宏康市長が出席しました。
横須賀市の「横須賀美術館」には日本の近現代の美術作品およそ5000点、和泉市の「和泉市久保惣記念美術館」には東洋古美術を中心に国宝と重要文化財を含むおよそ1万3000点が所蔵されていて、それぞれの美術館を運営する両市が、災害などの際に収蔵品を保全するため、協定を結びました。
協定では、美術館が被災した場合、学芸員などの職員を派遣して収蔵品の被害状況の調査や損傷した収蔵品の応急処置などを支援することにしています。
横須賀市の美術館運営課の岡本剛彦課長は、「美術館で防災協定を結ぶのは珍しく、これを機会に美術館どうしのコミュニケーションを深め、有事の備えとしたい」と話していました。
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