日本航空で26日、利用客の手荷物を預かるシステムなどに不具合が出て、関西でも国内便を中心に出発が遅れるなどの影響が出ました。
システムは復旧しましたが、会社はサイバー攻撃を受けたとみて詳しく調べています。
日本航空によりますと、外部とデータ通信をするためのネットワーク機器で通信量が急激に増え、26日午前7時24分ごろから利用客の手荷物を預かるシステムなどに不具合が発生しました。
この影響で国内線と国際線あわせて64便に30分以上、最大4時間余りの遅れが出て、関西でも多くの利用者が影響を受けました。
会社は通信量が急激に増えた機器をシステムから切り離すなどの対応を進めた結果、およそ6時間後の午後1時20分にシステムは復旧したということです。
会社は今回のシステムの不具合はサイバー攻撃を受けたことが原因だとみていて、警察に被害の相談をするとともに詳しい経緯を調べることにしています。
今のところ顧客のデータの流出やウイルスの被害は出ていないということです。
日本航空は「お客さま、ご関係のみなさまにご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
【関西でも影響】
日本航空によりますと、26日午後5時の時点で関西各地の空港を出発する予定だった数十便に遅れが出て、現在も続いているということです。
▼関西空港では、新千歳空港や羽田空港に向かう予定だった国内線3便と国際線1便のあわせて4便の出発に遅れが出たほか、▼大阪空港では、全国各地の空港に向かう予定だった数十便に遅れが出ていて、現在も続いているということです。
このほか、▼和歌山県の南紀白浜空港でも羽田空港に向かう2便に遅れが出ました。
【大阪空港の利用者は】
サイバー攻撃により、日本航空の飛行機が遅延していることについて、大阪空港でも心配する声が聞かれました。
羽田空港に向かう予定の20代と30代の夫婦は「羽田を経由してアメリカに行くのですが間に合うか心配です。JALのアプリにログインができなくなっていて遅延が続く場合は新幹線に乗ることも考えようと思います」と話していました。
また、幼い子ども2人を空港に見送りに来た30代の父親は「親戚に会うために子どもだけで羽田空港に行く予定でした。子どもは少しぐずぐずしていますが、振り替えの飛行機があるようなので、お菓子をあげながら待とうと思います」と話していました。
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