特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、大阪府警堺署は20日、信用金庫の職員らに感謝状を贈呈しました。
堺署の岡野明子署長が感謝状を贈呈したのは、尼崎信用金庫もず支店の大村萌さん(25)と、特殊詐欺の被害防止対策に取り組む、防犯ボランティア「オバスターズ」のメンバー・山口正恵さん(79)です。
大村さんは10月中旬、70代の女性が、スマートフォンを操作しながら支店に入ってきたのを不審に思い、女性に声をかけました。
女性のスマートフォンには、「93億円が当選しました。URLをクリックしてください」「受け取りのために入金してください」といった文言のメッセージが届いていたことから、大村さんは、偶然その場に居合わせた「オバスターズ」の山口さんとともに1時間以上かけて説得し、女性は詐欺の被害にあわずに済んだということです。
大村さんは当時を振り返り、「普段からお客様の相談は親身に聞くように心がけていたので、詐欺を未然に防げてよかった」と話しました。
岡野署長は、「電話やメール、あの手この手でお金をだまし取られる手口が後をたちません。『お金が戻ります』『料金が必要です』などの電話やメールは詐欺と疑ってください」と注意を呼びかけています。
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