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【岸和田市】市議会で永野市長の不信任決議案可決(NHKニュース)

女性との性的関係をめぐる裁判で和解が成立した大阪・岸和田市の永野耕平 市長に対する不信任決議案が20日、市議会で提出され、可決されました。

岸和田市の永野市長は、女性との性的関係をめぐる裁判で市長が謝罪をして、500万円の解決金を支払うことで和解していて、記者団に対し「不倫の関係にあり、極めて不適切だった」とする認識を示し、所属していた大阪維新の会から離党勧告の処分を受けて離党しました。
先週の市議会では、「誠実な仕事で市民に尽くしたい」と述べ、市長を続ける意向を示しましたが、議会側は「説明責任を果たしているとは判断できない」などとして、今月の議会や委員会に出席しないよう求め、市長が欠席したまま審議が行われる異例の対応が続いていました。
こうした中、岸和田市議会では20日、公明党の議員から「岸和田市は大混乱の異常事態であると言わざるをえない。混乱を招いた市長の責任は重大だ」などとして、永野市長に対する不信任決議案が提出されました。
続いて反対討論が行われ、大阪維新の会の議員が「十分な議論が尽くされていない中で不信任決議案が可決されれば市政の停滞やさらなる混乱を招く可能性がある」と述べました。
そして、採決の結果、出席した24人の議員のうち、可決に必要な4分の3を上回る20人が賛成し、不信任決議案は可決されました。
永野市長は、10日以内に議会を解散するか、辞職・失職するか判断することになります。
このあと、岸和田市議会の烏野隆生 議長は、記者団に対し「市長にはしっかりと受け止めてほしい。議会が市政を混乱させているわけではないので、市長が議会を解散する大義はない」と述べました。

【岸和田市長「議会解散か検討」】
岸和田市議会が不信任決議案を可決したことを受けて、永野市長は20日、記者会見を開き「不信任はしっかり受け止めて対応していきたい。説明責任を果たせていないとは思っておらず、生活上の失態で、反省して家族と話し合えば済む話なので、不信任決議にあたるものではない」と述べました。
そのうえで、今後の対応について「可決された以上は、議会を解散するかどうか検討していきたい。市長と市議会議員を同時に選んでもらうことも市民にとって一定のメリットがあると思うので、解散と同時にみずからも辞職することも選択肢の1つだ。自分だけ辞職することはない」と述べました。

【大阪維新の会 吉村代表「理解が得られるか」】
大阪維新の会の吉村代表は記者団に対し「訴訟の制約があったとしても、『十分な説明が果たされていない』と多くの皆さんが思っているのではないか。本当に議会の解散の理解が得られるかはよく考えてもらいたい」と述べました。

NHKニュース

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