政治団体・ごぼうの党の奥野卓志代表(50)が14日、大阪府泉大津市の南海泉大津駅前で、泉大津市長選(15日投開票)で3選を目指す無所属現職の南出賢一氏(44)を支持する政治団体・元気な泉大津をつくる会の街頭演説に登場。NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(57)の立候補で注目が高まる同市長選に“参戦”した。
南出氏とは初対面だったが、関係者を通じ旧知だったという奥野氏。立花氏の立候補に疑問を投げかけ「(立花氏が)ネット民を制したら選挙を制すみたいなことを言ってたから、ネット民で立花になびく人を蹴散らそうかと。その役を買おうかと、自分から来たいと言った」と、参戦理由を明かした。
SNSなどで「立花孝志を狩る」などとの不穏なポストで、この日の登場を予告。支持者ら約200人が集まった。選挙活動中だった南出氏も駆けつけ、急きょ2人のセッションが実現した。
奥野氏は「2020年、2021年に、ワクチン打たなかったら非国民扱いだった。そういう風潮の中で、本当のことを言い続けた人は、南出さんなんです。同じ志と書いて同志。友だちより上という意味で使わせてもらっている。非難されようが批判されようが、本当に市民の健康と命を守ろうとした」と、以前から新型コロナワクチンに懸念を示す南出氏を“同志”とした。
泉大津市は、10月から始まった高齢者への新型コロナワクチンの定期接種にも、公費負担していない。南出氏は同市長選で、ワクチンについては争点化していないが、奥野氏とのセッションの中で触れ、独自の救済制度や後遺症改善プログラムを強調。市民に「困った時はちゃんと救います。選択肢がありますから、そのことを信じてついて来てくれたら」と呼びかけた。
南出氏は、立花氏の批判を一切せず「泉大津市の名前が全国に広がってチャンス」とした。この日、立花氏との“対決”はなかった奥野氏は「南あわじ市長選に出るって言ってて、舌の根も乾かないうちに急に故郷だって言い出した。市民も『何がしたいのかわからない』と言っている」と矛先を向けた。
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