大阪・岸和田市の永野耕平市長は性的関係をめぐり府内の女性から損害賠償を求められた裁判について3日、市議会で問われ、「裁判は秘匿で行われたので内容については言えない」などと述べました。
市議会の議長は「臆測だけで判断できないので全員協議会を開いたが答えてもらえず残念だ」と述べました。
岸和田市の永野市長をめぐっては、府内に住む女性が繰り返し性的関係を求められたと訴えて損害賠償を求める裁判を起こし、大阪地方裁判所は、「市長は女性の雇用を左右しうる優越的な立場にあり、市長の地位などを考慮すると対等の関係とは言えない」という所見を示したうえで和解を勧告し、先月(11月)、市長が謝罪して500万円の解決金を支払うことで和解が成立しました。
これについて岸和田市議会は3日、全員協議会を開き、議員らが▽性的関係の事実や▽和解の内容などをただしたのに対し、永野市長は「裁判の経緯で秘匿することになっているので内容について申し上げることは難しい」などと述べました。
また、複数の議員が辞職すべきだと指摘したのに対し「反省すべきは反省して市民のために尽くしたい」と述べました。
一方で、今回の問題で綱紀委員会を立ち上げている大阪維新の会から除名処分となった場合辞職するかと問われると、「その場合はそういう対応をする」と述べました。
岸和田市議会の烏野隆生 議長は報道陣の取材に対し「市長の説明の場を設けないと臆測だけで判断できないので全員協議会を開いたが、なかなか答えてもらえず残念だ。不信任案など、今後どうするか各会派でまとめていただき、方向性を協議していきたい」と話していました。
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