旭化成不動産レジデンス、大和ハウス工業、長谷工コーポレーションは、大阪府堺市新金岡C住宅団地マンション建て替え組合を設立した。団地は地上4階建ての8棟を含むもので、総戸数は232戸となっている。
旭化成不動産レジデンス、大和ハウス工業、長谷工コーポレーションは2024年9月15日、大阪府堺市新金岡C住宅団地マンションの建て替え組合のを設立総会を開催した。
団地の地名地番は堺市北区新金岡町三丁1番7、10。地上4階建て8棟を含み、総戸数は232戸。敷地面積は約1万8056平方メートル、建築面積は約3636平方メートル、延べ床面積は約1万3570平方メートル。
建て替えにあたり、段階的施工の方式を採用
計画では引っ越しや仮住まいの負担軽減に向け、敷地をA敷地とB敷地に分割して施工する。先にB敷地を解体し、A敷地の空き住戸を仮住まいに充当。団地外への仮住居をなくす、または最小限に抑える他、解体や新築の工期を短縮する。A敷地は保留敷地として参加組合員に売却し、建て替え事業の早期完了と建替組合の早期解散を図る。
発表によると、今回の工事は、堺市域内の新住宅市街地開発事業内で初事例にあたるという。築後56年が経過し、建物や設備などの老朽化が進み、外部居住者や空き住戸が今後増加するとともに、管理組合の維持管理も困難となる。加えて、大規模な修繕費も発生し、共用部分にエレベーターがないなどが建て替えに至った理由となっている。
これまでの経緯では、2015年に検討委員会を設置し、合意形成に向けた説明会を重ね、10年間の準備期間を経て建替組合の設立に至った。2023年に一括建替え決議を実施したものの、区分所有者および議決権の各3分の2以上の賛成を満たさない棟があったため、決議不成立となっている。その後再び合意形成に向けた活動を進め、2024年3月に再決議を実施し、可決となった。
この記事へのトラックバックはありません。