定員割れが続く大阪府立大正白稜高校(大阪市)と福泉高校(堺市)を2026年度の入学者から募集停止とする案を巡り、「大阪の高校を守る会」(奥野喜久夫会長)が8日、府教育委員会に案の撤回を求め、5450人分の署名を提出した。
両校の元教員や地域関係者らと会見に臨んだ同会の志摩毅事務局長は「経済格差が広がる中、自転車で通える学校がどの子にも保障されることが大原則」とし、募集停止については「定員を超えているかどうかでなく、その学校を必要とする子がいるかどうかで判断すべきだ」と訴えた。3年連続で定員割れし、その後も改善する見込みがない場合を再編整備の対象と定める府立学校条例の見直しも求めた。
両校の募集停止案は11日の府教育委員会会議で賛成多数となれば決定される。(稲垣大志郎)
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