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【和泉市】「大阪母子医療センター」建て替え基本設計公表、完成イメージ初公開(日刊建設工業新聞)

 大阪府和泉市に位置する大阪母子医療センターの建て替えに関する基本設計概要が6日に公表され、新しい施設の完成イメージが初めて公開された。設計コンセプトは母と子どもに優しい配置計画や安全で効率的な動線、高度な医療支援を目的としたゾーニングが特徴だ。
 新施設は敷地内の高低差を生かし、東側は1階、西側は3階が地上と接する設計となっている。感染症の流行に備えた専用の出入り口も設置し、院内感染防止を徹底する。施設内には新生児集中治療室(NICU)や新生児回復治療室(GCU)、母性病棟、小児病棟のほか、支援学校、リハビリ施設、栄養管理、薬局、放射線部門などを配置。患者と職員の動線を明確に分離することで、快適で安全な医療環境を提供する。
 1階エントランスホールや小児外来待合のデザインイメージも公開した。
 運営する大阪府立病院機構によるとセンターは開院から40年以上が経過し、老朽化が進んだため、地域の周産期・小児医療の拠点病院として機能を強化し、現在地で建て替える。
 新センター棟の計画地は和泉市室堂町。敷地面積は6万8077平方メートル。施設規模はS一部SRC造地下1階地上10階建て延べ3万6967平方メートル。病床数は347床。診療科数は29科。今後、設計・施工一括(DB)方式で事業者を募集・選定し、2025、26年度に実施設計、27~29年度に工事を行い、30年3月の完成を目指す。
 基本設計の説明会は12日を予定している。

日刊建設工業新聞

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