堺市では、堺の伝統産品とその魅⼒を引き⽴てともに輝く逸品を「sakai kitchen〈堺キッチン〉」ブランドとして認定し、その商品のプロモーションを⾏うことで伝統産業のブランド⼒向上に向けた取組を⾏っています。
令和6年5⽉27⽇(月)から7⽉26⽇(⾦)まで「sakai kitchen〈堺キッチン〉」ブランドとなる商品を募集したところ、9点の申し込みがあり、書類選考と実物審査の結果、新たに6点を認定しました。
認定商品は、11⽉15⽇(金)から28⽇(木)までの期間、代官⼭ 蔦屋書店(東京都渋⾕区)で期間限定販売します。
また、伝統産業事業者等による包丁の研ぎ直しサービスや商品説明イベントも⾏います。また、全国の伝統的⼯芸品・地場産品等を販売するオンラインストア「REALJAPAN STORE(リアルジャパンストア)」内に「sakai kitchen〈堺キッチン〉」特設ページを作成し、期間限定販売します。
新規認定商品
①sen 閃 和ペティナイフ、切付ペティナイフ 150mm 黒打、磨き、鏡面【㈱高橋楠】
数多くの星付きシェフに愛用される名品
「日本の伝統や文化を世界に拡げる」をコンセプトに生まれた、フランス発のブランド「sen閃」。
現地でのヒアリングをもとに、フランス人のアートディレクター、プロダクトデザイナーと共に手掛けました。刀身は切れ味鋭い炭素鋼に近いステンレス鋼(銀紙三号)を採用。銀紙三号は、熱処理が極めて難しいことから、主に堺でしか取り扱っていない希少な商品です。鍛冶師、刃付け師ともに1日10本程度しか生産できないため価格はやや張りますが、最後の最後、短くなるまで使えるので 費用対効果が高く、環境にも優しいといえます。
ただ硬いのみならず、熱処理と研ぎの技術により、研ぎ易さと切れ味のバランスを両立。熱処理の温度管理を緻密に行うことで、上質な切れ味と研ぎ易やすい柔らかさを実現しています。
ハンドルは、持続可能な農法で育てた藍を使った藍染を北海道メープルに施しました。藍色と黒のパターンは主張が強すぎないのに存在感のある洗練されたデザインで、どんなキッチンにもしっくりマッチ。藍染は毎年の藍の出来によって青色の具合が変わるため、濃淡さまざまな色が出るのも魅力です。
②刃道 潮騒 小文化135mm、文化180mm、切付牛刀210mm【㈱福井】
コンセプトは「モノづくりの魂」
「刃の道」と書いて「HADO」。茶道、華道、柔道、武道……所作や道具、周囲の空間にまで意識を向けながら最高至極の域を目指す「道」という、日本ならではの感性を包丁に落とし込んだブランドです。単によく切れるだけでなく、すべての人に持つ感動を与える、魂のこもった包丁づくりをしています。
日本刀のようなコントラストが美しい刃は、あえて全面を磨ききらずに鍛造の跡を残す無骨な仕様に。一方で、背やあごといった手にあたる部分は丁寧に角をとっているので、優しい握り心地。暖かみのあるウォルナットの柄は品のよいデザインで、使うほどに味がでるので愛着も湧くはずです。
今回は、135mmの小文化、180mmの文化、210mmの切付牛刀の3種類をラインナップしています。小文化は、小さすぎも大きすぎもしない絶妙なサイズ感で、一人暮らしの方や、ささっと軽食を作りたい時に重宝しそう。文化は料理好きの方やファミリー層に、切付牛刀はプロの方にもおすすめです。
パッケージには、パリを拠点に世界各国で活躍するアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーによるドローイングを採用。従来の和包丁の厳かなイメージとは異なるHADOならではの世界観を表現しています。
③堺一文字吉國作 AUS10 流清 燦藍 三徳包丁 180mm【㈱ダイキチ】
堺包丁を使ったことがない人にこそ手にしてほしい
ダイキチが手がける最高レベルブランド「堺一文字吉國」の新商品「流清 燦藍(りゅうせい さんあい)」。刃に最高級スレンレスと名高いAUS10(アウステン)を採用した、手入れが楽で一般の家庭でも使いやすい1丁です。さらに波紋模様が美しいダマスカスを施すことで、錆びにくく耐久性が高いうえ、さらに切れ味のよい仕上がりに。
包丁の背(みね)や、アゴ(刃の一番ハンドル寄りの角の部分)の角をとる「マチ磨き」も施しているので、どんな握り方でもしっくり手に馴染みます。一点一点手作業で刻まれる「堺一文字吉國」の文字は、上品なプレミアム感を添えています。
ハンドルには、1年じっくり乾燥させたカシの木を使用。これに藍染を施すことで「日本の心」を表現しました。商品名の「燦藍」は藍の色の一種です。深く美しい青が全体をきりっと引き締め、使うほどに味がでる経年変化もお楽しみいただけます。藍染には抗菌効果もあるのというのも嬉しいポイントです。
使い手を選ばない商品なので、堺包丁を使ったことがないという人も、せひ気軽に手にとっていただきたいです。きっとさらに料理が楽しくなるはず。高級感のあるパッケージなので、贈り物にも最適です。
④注染扇子【㈱協和染晒工場】
注染ならではの色鮮やかな縁起柄が目を引く扇子
注染で染め上げた3種類の和柄布を使った扇子です。表裏がないという注染の特徴を活かし、1枚の布で軽やかに仕上げられています。手ぬぐいの布を使っているので丈夫なのも魅力。鮮やかな発色は日常をぱっと華やかにしてくれます。
波がモチーフの「青海波(せいがいは)」は、広い海がもたらす恩恵を感じさせる柄。無限に広がる波の文様に未来永劫へと続く幸せへの願いと、人々の平安な暮らしへの願いが込められています。
同様に「熨斗模様(のしもよう)」も縁起柄です。人と人とのつながりや絆、長寿を表すおめでたい文様で、振袖や留袖、お宮参りの着物などに使われる、お祝い事には欠かせない柄として知られます。
「かまわぬ」は、「構わぬ」という言葉を「鎌(かま)」「輪(わ)」「奴(ぬ)」絵文字で表現。古くから手ぬぐいや浴衣などに用いられた柄で、洒落がきいたユニークなデザインは、現代にはないおもしろさがあります。
それぞれ2〜3色展開なので老若男女問わず使えます。同柄の袋付きなのも嬉しいポイントです。「粋な和柄×扇子」という日本らしさ全開のアイテムは、外国の方へのプレゼントやおみやげにも喜ばれそう。
⑤hirali 手ぬぐい【竹野染工㈱】
表裏の色合いが美しいストーリー性のある手ぬぐい
四季の変化に富む日本では、古来より、自然の彩りを衣類に取り入れることを通して、独自の美意識を育んできました。hirali は、この「重ねの色目」という色彩文化をもう一度解釈し、日本の「季語」をモチーフとした表裏の色合いで表現しています。
例えば、春の季語である「風光る」に着想を得たカラーパターンには、爽やかにそよぐ風と、踊るように明るい陽光をイメージできるカラーを配色。柄は、昔から人々に親しまれてきた風車がモチーフとなっています。
また、秋になると水が清らかになることから生まれた季語「秋の水」には、秋の山々に映える自然の落ち着いた色合いを採用。柄は、水蒸気が涌き立ちのぼっていく様子を表す立涌文と呼ばれる文様を使用しています。
これらのバリエーションは30種類あまり。さらに毎年4〜6種加わるので、柄違いで集める方も少なくありません。
柄には日本の伝統柄を、色も日本の伝統色を採用しているため、全体的に落ち着いた印象でありながら、洗練されたデザインからは個性がきらり。ファッションのワンポイントにも役立ちます。生地は、吸水性が高く肌ざわりのよい厳選素材で、使うほどにやわらかくなり、ふわふわとしたやさしい風合いが楽しめます。
⑥KON-KOU ~混淆~incense holder【堺包丁】【BALANCE】【ハイテン工業㈱】
高い金属加工の技術により実現した唯一無二のデザイン
「アルミ・真鍮・銅という異なる素材」×「丸・三角・四角の異なる形」のオブジェクトを絶妙なバランスを保ちながら積み上げていく、ハイテン工業特有の「はめ合い」技術が活かされたお香立てです。
金属加工が織りなすクールな印象がありながら、職人の手によって一つひとつ丁寧につくられているため、手仕事の温かみや人間味も感じられます。それぞれの金属が今にも崩れそうで崩れない不思議なデザインは、角度や光のあたり具合でさまざまな表情を見せてくれます。銅や真鍮などは柔らかな色味や上品な光沢が魅力です。使い込むことで表面が酸化し経年変化するほど色合いに深みが増す、風合いの変化もお楽しみください。
お香立てには、堺線香の伝統工芸士(奥野晴明堂)が自ら技術を大阪府立堺工科高等学校定時制課程の生徒たちに指導し、手がけた線香をセットしています。堺市にある「さかい利晶の杜」で栽培された新鮮な茶葉を生徒たちが自ら摘み取り、その茶葉を主原料としたオリジナルの線香は、ほんのり甘い爽やかな香り。お香立てのビジュアルも線香の上品な香りも、和洋どんなシーンにもしっくり馴染み、空間を静かに華やげます。
- 代官山蔦屋書店でのPOP-UP STORE・イベント
場所 代官⼭ 蔦屋書店3号館1階 食・暮らしスペース(東京都渋⾕区猿楽町17-5)
期間 令和6年11⽉15⽇(金)〜28⽇(木)9時〜22時
実演イベントは下記PDFをご確認ください。
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- REALJAPAN STORE(リアルジャパンストア)でのオンライン販売(1)期間 令和6年11⽉15⽇(金)〜令和7年1⽉31⽇(金)(2)REALJAPAN STORE(リアルジャパンストア) 「sakai kitchen〈堺キッチン〉」特設ページURL https://www.realjapanstore.com/s/sakai_kitchen/index.html
- sakai kitchen〈堺キッチン〉
堺の優れた伝統の技をもっと多くの⼈に知っていただきたいという思いから⽴ち上がったブランドで、「道具を愛することは、くらしを愛するということ。”⽇々のくらしを愛する”」をブランドコンセプトに、愛着をもって⻑く使い続けられる上質なアイテムを提案し、堺の伝統産業の魅⼒を発信しています。sakai kitchen〈堺キッチン〉公式ホームページhttps://www.sakai-kitchen.jp/
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