自民党と日本維新の会の前職同士が対決した大阪19区(貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市など)では、自民の谷川とむ氏(48)が4選を逃した。自民大阪府連会長を務める谷川氏は不記載事件に絡み、比例代表との重複立候補が認められず、背水の陣で臨んでいた。
谷川氏は落選の報を受けて「本当に厳しい選挙だった。私の力不足」と、集まった約50人ほどの支援者らに頭を下げた。不記載事件については「どう影響したかは分からない」とし、「相手候補の5倍、10倍回った自負があるが、及ばなかった」と悔やんだ。
大阪の小選挙区で自民候補は日本維新の会に全敗した。谷川氏は自民府連会長としての進退について「責任を取って辞める」と述べた。
谷川氏は過去3回の衆院選で、いずれも小選挙区で敗れ、比例代表で復活当選していた。
不記載事件によってマイナスからのスタートとなった選挙戦では、これまでの衆院議員としての実績をアピールし、持論である積極財政による経済対策を訴えた。
応援には党幹部や閣僚経験者も駆けつけ、終盤は接戦に持ち込んだが、「政治とカネ」の問題の逆風は強く、分厚い支持基盤を持つ維新の伊東信久氏(60)に及ばなかった。
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