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【泉南市】泉南清掃事務組合、次期ごみ処理施設整備運営事業は12月中旬公告(日刊建産速報社)

 泉南清掃事務組合は、現在の泉南清掃工場が供用開始から既に38年が経過し、老朽化が著しいことから建替を計画し、DBO方式による「次期ごみ処理施設整備運営事業」の実施方針を公表した。11月下旬に特定事業の選定、12月中旬に入札公告を行う。現地見学会を12月下旬に開催し、参加表明書等を25年1月下旬まで受け付け、参加資格結果を2月上旬に通知、対面的対話を3月上旬に実施、入札提案書類を5月上旬に受け付け、7月上旬に審査・開札、落札者を7月中旬に決定する。

 参加資格は▽構成員と協力企業で構成するJV(代表企業は構成員とし、運営事業者の最大出資者(出資割合50%超)、1者以上が地元企業)▽建築物設計・施工者=(1)一級建築士事務所の登録(2)経審・建築の総合評定値が1000点以上(3)14年度以降に本施設の建築物と同種又は類似の建設(ごみピット等の地下構造物の施工含む)の施工実績(JV実績は出資比率20%以上)(4)建築物の建設に係る監理技術者を専任配置▽設備設計・施工者=(1)経審・清掃施設の総合評定値が1200点以上(2)14年度以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設でボイラー・タービン式発電設備付の全連続焼却式焼却施設(ストーカ方式、施設規模100t/日以上かつ複数炉構成)の元請竣工実績(3)焼却施設のプラント設備の建設に係る監理技術者を専任配置▽運営者=(1)14年度以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設で全連続焼却式焼却施設(ストーカ方式かつ複数炉構成)における1年以上の運転管理実績(2)廃棄物処理施設技術管理者の資格を有し、一般廃棄物処理施設(全連続焼却式焼却施設(ストーカ方式かつ複数炉構成)における運転管理の経験を有する技術者を現場総括責任者かつ廃棄物処理施設技術管理者として運営開始後最低2年間配置―など。

 同組合が泉南清掃工場を1986年4月に供用開始後、構成市から排出される一般廃棄物の処理を行っている。12年3月に策定した長寿命化計画に基づき、泉南清掃工場の基幹的設備改良工事を実施したが、供用開始から38年以上経過し、施設の老朽化が進んでいることから、次期ごみ処理設整備基本計画において整備基本方針を定め、泉南清掃工場の建替えを計画。本事業は民間事業者の経営能力及び技術的能力を活用することにより、一般廃棄物処理施設である本施設の効率的かつ効果的な設計・施工及び運営・維持管理を行う。

 事業内容は▼事業方式=本施設の設計・施工及び運営に係る業務を事業者が一括して行うDBO(設計・施工・運営)方式により実施▼事業期間=50年3月31日まで(設計・施工期間30年3月31日まで、運営期間30年4月1日~50年3月31日まで)。

 事業者業務範囲は①設計・施工=(1)本施設の設計・施工(2)本施設の建設及び運営を行うにあたり必要となる敷地造成工事及び敷地造成工事に必要となる設計(3)プラント設備、建築、建築設備及びその他関連工事の設計(4)プラント設備、建築、建築設備及びその他関連工事(5)本事業を行うために必要な許認可等の取得、自らの判断による必要に応じた地質調査等の追加調査、本施設の建設等に伴って発生する建設廃棄物等の処理・処分及びその他の関連業務、建築確認等の関連業務、本施設の試運転及び引渡性能試験を行う―など②運営=(1)受付管理、運転管理、用役管理、維持管理、余熱利用管理、搬出管理、情報管理及びその他業務(2)本施設及び不燃物処理資源化施設(新リサイクル施設を含む)に処理対象物、薬剤等及び処理残渣等を搬入又は搬出する車両を計量し、記録の集計、保管、管理、報告等を行う(3)本施設を運転することによって発生する熱を利用して発電等を行い、本施設内で有効利用し、余剰電力を第三者に売却(4)本施設の運転に伴い発生した焼却灰及び飛灰等を施設内に適正に貯留した後、本組合が指定する事業者に引き渡す(5)本施設に搬入された粗大ごみから選別された資源化物(金属類、スプリング、自転車、小型家電)を適正に貯留・保管した後、本組合が指定する事業者に引き渡す(6)本施設に搬入された蛍光灯・電球、乾電池、電気製品、金属類、段ボール、古本、古新聞を適正に貯留・保管した後、本組合が指定する事業者に引き渡す(7)本施設に搬入された缶・びん、ペットボトル、プラスチック製容器包装を適正に貯留・保管した後、不燃物処理資源化施設へ運搬し、本組合に引き渡す(8)不燃物処理資源化施設から運搬される処理残渣を受け入れ、本施設にて焼却処理する―など。

 施設規模及び概要は、エネルギー回収型廃棄物処理施設。▽焼却設備=処理方式は全連続燃焼式焼却炉(ストーカ方式)、処理能力104t/日(52t/24h×2炉)、処理対象物は可燃ごみ(可燃性破砕物、資源化後可燃物を含む)▽破砕設備=処理方式は二軸低速回転式破砕機、処理能力計画ごみ量(817t/年)を1日当たり5時間で処理、処理対象物は不燃・粗大ごみ▽受入ヤード=施設機能はストックヤード(手選別のうえ貯留)、処理能力が可燃ごみ約4300t/年、粗大ごみ約1200t/年、その他ごみ及び処理困難物の一時保管置き場確保。受入対象物は可燃ごみ(直接搬入のみ)、不燃・粗大ごみ、その他ごみ。

 事業予定地は、阪南市尾崎町532―1、泉南市りんくう南浜26―1の敷地面積2・34㏊。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%/容積率200%)。

日刊建産速報社

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