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【堺市】泉北処理区ほか不明水対策検討を一般で17日まで受付(日刊建産速報社)

 堺市は、泉北・今池処理区における雨天時浸入水の状況と要因を把握し、効果的かつ効率的な対策の検討を行うため、「泉北処理区ほか不明水対策検討業務」の一般競争入札を実施する。参加申請書を17日まで受け付け、参加資格結果を22日に通知、入札書を11月1~5日まで受け付け、11月6日開札。

 参加資格は▽同市入札参加資格の業務委託・役務の提供のうち、業種及び種目「調査研究・計画策定064090その他計画策定等」の登録▽事後審査事項=(1)14年度以降に都道府県、政令指定都市、中核市または施行時特例市において、不明水対策検討(不明水調査データの解析)を元請履行実績(2)建設コンサル登録規程の規定による下水道部門の登録―など。

 堺市公共下水道泉北処理区及び堺市大和川下流西部流域関連公共下水道今池処理区における雨天時浸入水対策の一環として、国土交通省「雨天時浸入水対策ガイドライン(案)」に基づき、本市で発生する雨天時浸入水の状況と要因を把握し、効果的かつ効率的な対策の検討を行う。また、地域の実情や施設の状況等を踏まえ、発生源対策に加え、効果的な施設対策を行うなど、雨天時浸入水に起因する事象の発生を防止し、総合的な対策を実施することを目的とした「雨天時浸入水対策計画」の策定に必要な基礎資料のとりまとめを行う。

 業務対象流域は①泉北処理区=泉北処理区のうち八田西汚水線の集水域(約59㏊)について、過年度の流量調査結果の整理を行う。また、泉ヶ丘南線の集水域(約265㏊)について、改築後の不明水量変化の整理を行う②今池処理区=今池処理区のうち、新金岡汚水1号線の集水域(約135㏊)を対象とし、改築前後の不明水量変化の整理を行う。加えて、今池処理区全域について「雨天時侵入水対策計画」の策定に必要な基礎資料のとりまとめを行う。

 内容は【泉北処理区】▼改築工事前後における不明水量比較=泉ヶ丘南線の集水域(約265㏊)は過年度の流量調査後に改築工事等が行われており、不明水量の減少が予想される。工事前後における流量調査等の結果をもとに比較・分析を行うことにより、実施した対策の妥当性と効果について検討▼過年度における調査結果の整理=八田西汚水線の集水域(約59㏊)について、過年度、本市で実施した水位調査の結果を基に雨天時の不明水流入状況の整理を行い、調査箇所の上流域毎にエリアを分け、エリア別に不明水発生原因の検討を行う▼不明水対策の検討=(1)対策案の作成(現状で発生している不明水量に対して、当面の削減目標及び中長期的な削減目標を作成し、調査結果から検討した不明水の発生原因を基にエリア毎の効果的な対策案の作成を行う)(2)対策案の評価(作成した対策案について、改善効果、経済性、施工性、確実性及び効果の発現時期等を考慮した上で評価を行い、削減目標を基に当面の対策計画及び中長期的な対策計画を立案)。【今池処理区】▼改築工事前後における不明水量比較=新金岡汚水1号線の集水域(約135㏊)は過年度の流量調査後に改築工事等が行われており、不明水量の減少が予想される。工事前後における流量調査等の結果をもとに比較・分析を行うことにより、実施した対策の妥当性と効果について検討▼雨天時計画汚水量の検討=今池処理区(約515㏊)における雨天時浸入水量について、以下の内容を検討して現状を把握し、雨天時浸入地下水量を算定し、雨天時計画汚水量を設定。(1)降雨量の設定(2)流量の算定(3)浸入率の算定(4)雨天時浸入地下水量の算定(5)雨天時計画汚水量の算定▼雨天時計画汚水量に対する能力の確認=管路施設について、雨天時計画汚水量に対する排水能力等を確認。管路施設は堺市公共下水道事業計画に位置付けられている主要な幹線(約5万2480㎞)▼対策の検討=雨天時浸入水の対策について、事象の発生状況や現有施設の状況等を踏まえ、管路施設における対策を検討。優先的に実施すべき対策を明確にし、適用可能な対策手法を整理した上で、対策手法の組合せを検討。検討の内容を踏まえ、対策の基本方針や発生源対策、施設対策について、とりまとめを行う。履行期間25年9月30日まで。

日刊建産速報社

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